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» 2009年09月16日 00時00分 UPDATE

モバイル技術の基礎講座:Bluetoothとの連携も――さらなる進化を見せるFeliCa技術 (1/2)

今回は、アジア圏を中心に普及が進むFelicaについて解説します。

[上口翔子,@IT MONOist]
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@IT MONOistで掲載された記事を転載しています



登場人物の紹介

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夏子

編集部に配属された若手社員。モバイルビジネスパーソンに満足してもらえるような記事を書こうと勉強の真っ最中。冷静で頭の良さそうな雰囲気を醸し出しているが、中身は妄想系。負けずぎらいな一面も


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ムサシ

ガジェット好きの自称デジタル人間。デジタル製品のことなら細かいICの隅々まで何でもこい。基本的には物静かだが、得意分野になると熱く語り始める。女の子に「すごい!」といわれると、やる気が出る



モバイル技術の仕組みに迫る!

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早速だけどムサシくん、編集部への配属記念に、念願のスマートフォンを買っちゃった! これで私も高機能携帯ユーザーの仲間入り。


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ふーん。とかいって夏子ちゃん、実は携帯電話とスマートフォンの違い、知らないんじゃないの?


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ムサシくん、そういう態度、女性にモテないよ? ところで以前登場していた乙女さんはどうしたの?


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乙女ちゃんは……か、海外旅行中だよ! まぁいいから、早速始めよう。今回紹介するのは「FeliCa」だ。


はじめに

photo 画像1 FeliCa技術を搭載した乗車カード

 アジア圏を中心に普及が進むFeliCa。日本では、JRの乗車ICカード「Suica/ICOCA/TOICA/Kitaka/SUGOCA」やビットワレットの電子マネー「Edy」、NTTドコモのFeliCa搭載携帯電話「おサイフケータイ」などで採用され、近年では携帯電話上のBluetooth機能と連携する新機能「CROSS YOU(クロスユー)」も発表されるなど、その適応範囲は更なる広がりを見せている。

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FeliCaって、こんなにたくさんのカードや機器に組み込まれているんだ。要するに非接触での認証や情報交換を実現する技術だよね?


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まぁそうだね。ただしそれだけを行う技術ならFeliCa以外にもたくさんあるよ。FeliCaの仕組み、特長、他の技術との違いを順に説明していこう。


FeliCaとは

 FeliCaは13.56MHzの周波数を使用した非接触のICカード技術方式。1枚のカードで乗車料金の支払いやポイントの付与、ID認証など、さまざまな情報通信ができる。

 使い方は非常にシンプルで、リーダー/ライターから10cm以内の距離にカード(モバイルFeliCaの場合は携帯電話)をかざすだけ。カード側にはデータを記録しておく(信号処理機能が含まれた)ICチップとデータの送受信を行うアンテナが内蔵されており、リーダー/ライターから放射される電磁波がアンテナ内を通ることで起電力が発生し、ICチップに電流が流れ、通信が行われる。

photo 画像2 インレット(カードになる一歩手前の製品。印刷すると電子マネーなどに使われるカードになる) ビットレートは212kbpsだが、近年では424kbpsのものも出てきている(理論的には847kbps以上も可能)
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そのほかの近接型、非接触ICカード

 電車/バスなどの交通網カードや社員証に使用されている近接型ICカードは、大きく分けてISO/IEC 14443で標準化された「TypeA」と「TypeB」、そしてISO/IEC 18092として承認された「FeliCa」の3方式がある。それぞれ搬送波が13.56MHzと似た技術であることから、近年では3方式すべてを読むことのできるリーダー/ライターも開発されている。

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ちなみに、TypeAは世界で最も普及している方式なんだ。日本では現在、たばこ自動販売機を利用する際に必要な成人識別ICカード(taspo)などで使われている。TypeBで代表的なのは運転免許証。そして日本で最も普及しているのがFeliCaだよ。


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携帯電話向けのモバイルFeliCaと、ICカードのFeliCaって何が違うんだろ? できる機能は一緒だよね?


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モバイルFeliCaはICカードに比べて自由度が高く、自分で好きなサービスを追加・選択できるのが特長。「モバイルFeliCa対応アプリケーション」を対応携帯電話にダウンロードすることで利用できる。乗車料金の残高や利用経歴の確認を可能にするモバイルFeliCa独自の「Viewer機能」や、最近ではデジタルサイネージなどの電子広告にタッチするとURLが送られてきて、そこから外部サイトにアクセスすると画像や音楽コンテンツがダウンロードできるサービスなんかもあるよね。


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