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【CEATEC】パイオニアのヘッドアップディスプレイ、レーザープロジェクタの採用で低コスト化

» 2010年10月22日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 パイオニアは、『CEATEC JAPAN 2010』(2010年10月5日〜9日)において、レーザープロジェクタを用いたヘッドアップディスプレイ(HUD)を展示した(写真1)。2012年の市場投入を目標に開発が進められている。

 展示したHUDは、「Network Vision Head Up Display」と名付けられており、HUDによるディスプレイ表示以外に、スマートホンと連携できることも特徴となっている。スマートホンとの連携により、リアルタイムの交通情報の表示やテレビ電話による通話などを行うことが可能である。


写真1 パイオニアの「NetworkVisionHeadUpDisplay」 写真1 パイオニアの「NetworkVisionHeadUpDisplay」 

 HUDの表示デバイスとして用いられているレーザープロジェクタでは、レーザーモジュールに、パイオニアが光ディスクドライブの開発で培ってきた技術を適用している。映像表示は、ドライバーの前方、インストゥルメントパネルの上側に設置した半透過型のスクリーンに投影して行う。このスクリーンの透過と反射の比率は1:1である。解像度は800画素×267画素で、16ビットカラー(約6万5000色)の表示が可能。ドライバーが実際に感じる画面サイズについては、「2m離れた位置にある横幅60cmのディスプレイと同等」(パイオニア)としている(写真2)。

 現在、自動車のHUDは、一部の高級車のオプション品として用いられている程度にすぎない。パイオニアによれば、「レーザープロジェクタを採用することで、高級車でしか利用できなかったHUDを大衆車にも展開できる程度のコストに低減できる」という。

写真2 スクリーンに投影された表示画面 写真2 スクリーンに投影された表示画面

(朴 尚洙)

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