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ロック時の作業効率が高いFPC用コネクタ、タイコ エレクトロニクスが発売

» 2011年05月31日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは2011年5月、端子ピッチが0.3mmのフレキシブルプリント基板(FPC)用コネクタの新製品を発売した(写真1)。発売から1年間の販売目標数量は4000万個。

 新製品には、「箱型バックフリップロックアクチュエーター・下接点堅牢タイプ」と「バックフリップロックアクチュエーター・上接点タイプ」の2品種がある。2品種とも、FPCをコネクタにロックする際に用いるアクチュエータとして、FPCの挿入口とは逆側に倒すバックフリップロックタイプのものを採用している。


写真1 0.3mmピッチFPC用のコネクタ 写真1 0.3mmピッチFPC用のコネクタ 左が「箱型バックフリップロックアクチュエーター・下接点堅牢タイプ」、右が「バックフリップロックアクチュエーター・上接点タイプ」である。

 通常のアクチュエータは、FPCの挿入口の側に倒して用いる構造になっている。このため、FPCを挿入する動作とコネクタをロックする動作は逆方向になる。一方、バックフリップロックタイプのアクチュエータは、FPCを挿入する方向とアクチュエータを倒す方向は同じである。FPCをコネクタに挿入してからロックする動作をすべて同一方向で行えるので、作業をより容易に行えるようになるという。また、FPCの吸着面が広いことや、ロックしたFPCを安定して保持できることも特徴としている。

 箱型バックフリップロックアクチュエーター・下接点堅牢タイプは、コネクタ全体を覆い隠すような箱型形状のアクチュエータを採用している。一般的な板状のものと比べて、アクチュエータのサイズが大きいのでロック作業時につかみやすい上に、コネクタとしての堅牢性も高い。バックフリップロックアクチュエーター・上接点タイプは、通常の下接点タイプとは逆に、FPCとの接点がコネクタの上側にある。このため、搭載する機器の設計自由度を高められるという利点がある。

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