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65Vまでの過渡電圧に対応する降圧型DC-DCコンバータIC、ハイサイド/ローサイド制御用MOSFETを集積

» 2011年08月08日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2011年8月、同期整流方式の降圧型DC-DCコンバータICファミリ「SWIFT」の新製品「TPS54062」を発表した。ハイサイド(高電圧側)とローサイド(低電圧側)、両方の制御用パワーMOSFETを集積していることを特徴とする。主に、FA機器、センサーの制御システム、スマートメーター、通信機器などの用途に向ける。パッケージは3mm×5mmの8端子MSOP。すでに量産出荷を開始しており、1000個購入時の参考価格は1.50米ドルとなっている。

 TPS54062の入力電圧範囲は4.7V〜60V。出力電圧範囲は0.8V〜58Vで、出力電流(連続)は最大50mAである。電力変換効率は、入力電圧が24V、出力電圧が5V、動作周波数が150kHzのときに90%を実現している。スイッチング周波数範囲は100kHz〜400kHz。スイッチング周波数を機器の固定周波数に同期させることができるので耐ノイズ性が高い。また、65Vまでの過渡電圧への耐久性も備えている。消費電流は、動作時が89μAで、シャットダウン時が1.7μA。動作温度範囲は−40〜125℃となっている。

 同社は、同じスイッチング周波数範囲を持ち、ハイサイドとローサイドの制御用パワーMOSFETを集積している競合他社の製品と比べて、実装面積を20mm2削減できるとしている。

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