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−40〜105℃の周波数温度特性が±3.0ppmのTCXO、日本電波工業が開発

» 2011年08月17日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 日本電波工業は2011年8月、車載用GPS(全地球測位システム)機器や屋外設置装置といった用途向けに、外形寸法が2.5mm×2.0mm×0.8mm(2520サイズ)のTCXO(温度補償型水晶発振器)を開発したと発表した。−40〜105℃の温度範囲において±3.0ppmの周波数温度特性を実現していることを特徴とする。公称周波数は、16.368MHz、16.369MHz、26MHz。サンプル出荷は2011年9月から、量産出荷は2012年1月から開始する。


 同社の従来品では、−40〜105℃の温度範囲における周波数温度特性が±10ppm程度が一般的であった。新製品は、これを±3.0ppmまで低減することに成功した。また、周波数温度特性が±0.5ppmの製品については、従来品は温度範囲が−30〜85℃だったところを、新製品は−40〜85℃に拡大している。これまで車載用GPS機器の設置場所は、ダッシュボード部分などに限られていたが、温度範囲を拡張したことで、より温度環境が厳しい場所にも設置できるようになるという。

 新製品の電源電圧は1.8V、または2.8V。位相雑音は、公称周波数が16.369MHzの時で−140dBc/Hz(オフセット周波数が1kHzの時の標準値)。消費電流は最大1.5mAとなっている。

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