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1線式インタフェースを採用したD-Aコンバータ、4mA〜20mA直流信号の出力/ループ駆動が可能

» 2011年08月23日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 ナショナル セミコンダクター ジャパンは2011年8月、分解能が16ビットでΔΣ型変調方式を採用したD-Aコンバータ「DAC161P997」を発表した。主に、FA(ファクトリオートメーション)やBA(ビルディングオートメーション)などの計装機器に用いられている、4mA〜20mAの直流電流信号を出力/ループ駆動する用途に向ける。1000個購入時の単価は4米ドル。

 DAC161P997は、同社が2011年1月に発表した、センサーとマイコンをつなぐ信号パスの機能を1チップで実現することができる「コンフィギュラブル・センサ・アナログ・フロント・エンド IC(以下、センサーAFE)」ファミリに属する製品である。デジタル信号入力に、1線式インタフェースを採用することを特徴とする。このことにより、絶縁部品を1個使用するだけでマイコンとの絶縁が可能になる。既存のD-Aコンバータのデジタル信号入力は、2線式インタフェースや4線式のSPI(Serial Peripheral Interface)を用いていたため、その線数の分だけ絶縁部品が必要だった。DAC161P997を用いることにより、使用する部品の点数やコストの削減と、設計の容易化が可能になる。


 DAC161P997の温度係数は最小29ppm。長期間使用したときの出力電流のドリフトは最大90ppm。積分非直線性誤差(INL)は最大で3.3μA。出力される4mA〜20mAの直流電流信号には、HART(Highway Addressable Remote Transducer)規格に準拠したデジタル信号を重畳することも可能である。消費電流は190μA以下に抑えた。パッケージは、外形寸法が4.0mm×4.0mmの16端子LLP。動作温度範囲は、−40〜105℃である。

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