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非接触充電機能向けのトランスミッタIC、部品コストと基板面積を従来品比で1/2に削減

» 2011年09月15日 08時00分 公開
[EDN Japan]

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2011年9月、非接触充電(ワイヤレス給電)機能向けトランスミッタICの新製品「bq500210」を発表した。同社の従来品と比べて、復調回路をアナログ方式からデジタル方式に替えたことにより、非接触充電機能の回路を構成する際に必要となる外付け部品の点数を大幅に削減できることを特徴とする。bq500210を用いることで、非接触充電機能の回路について、部品コストと基板面積が従来品比で1/2以下になるという。対象機器は、スマートフォンや携帯型ゲーム機、デジタルカメラといったモバイル機器など。既に量産出荷を開始しており、1000個購入時の参考単価は4.50米ドルである。

 bq500210は、電磁誘導を使った非接触充電技術の業界団体「Wireless Power Consortium」が規定したQi規格の1.0.2仕様に準拠したトランスミッタICである。同社が既に製品化しているレシーバIC「bq51013」や「bq510011」と組み合わせて使うことで、非接触充電に対応した送電/受電システムを実現できる。

 また、トランスミッタの送信電力とレシーバの受信電力をリアルタイムに比較する監視機能が搭載されている。これによって、非接触充電時の電力損失を削減したり、トランスミッタやレシーバの過熱を防いだりすることが可能だ。さらに、近接した金属材料による送電効率の低下を検出する「PMOD(Parasitic Metal Object Detection)機能」を内蔵しているので、無効な電力供給を行わないで済む。

 その他の仕様は以下の通り。入力電圧は標準19Vで、出力電力は5W。動作温度範囲は、−40〜110℃、パッケージは、外形寸法が7mm角の48端子QFNである。

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