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充電時間を短縮したLiイオン電池向け電源管理IC、USB搭載機器への電力供給も可能

» 2011年11月04日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2011年11月、携帯機器に搭載されるリチウム(Li)イオン電池向けの電源管理IC「FAN54013」を発表した。スイッチングレギュレータ方式を採用する電源管理IC「FAN5400ファミリ」をベースに、USBインタフェース搭載機器に電力を供給するUSB-OTG(USB On-the-Go)ホスト機能を追加したことを特徴とする。既にサンプル出荷を開始しており、量産時の納期は8〜10週間。1000個購入時の単価は1.27米ドルである。なお、FAN54013は、スイッチングレギュレータ方式を用いた充電機能とUSB-OTGホスト機能を備える電源管理IC「FAN5401xファミリ」の第1弾製品となっている。


 FAN54013は、出力する充電電流を1.45Aまで高めている。このため、一般的なリニアレギュレータ方式を採用する電源管理ICと比べて、Liイオン電池の充電時間を36%短縮することができる。スイッチングレギュレータの動作周波数は3MHzと高いので、外付け部品のインダクタは容量が1μHと小型のものを利用できる。変換効率は最大で94%。USB-OTGホスト機能による電力供給は、昇圧回路を内蔵することにより電圧5V/電流500mAで行うことが可能だ。また、充電機能に関するパラメータや動作モードは、I2Cインタフェースを介して自由に設定することができる。

 その他の仕様は以下の通り。入力電圧の絶対最大定格は20V。動作可能な入力電圧の最大値は6Vである。充電電圧の精度は、25℃の時で±0.5%、0〜125℃の範囲では±1%を保証する。パッケージは、外形寸法が1.96×1.87mmの20端子WLCSPである。

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