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IPM駆動用のフォトカプラ、動作速度が10Mボー相当と従来比2倍に

» 2011年11月10日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 アバゴ・テクノロジーは2011年11月、動作速度が既存品の2倍となる10Mボー(baud)相当を達成したフォトカプラ「ACPL-x484シリーズ」を発表した。主に、産業用モーターやスイッチング電源などに用いられるインテリジェントパワーモジュール(IPM)を駆動する用途に向ける。

 パッケージが異なる3品種を用意した。外部空間距離が5mmで外部沿面距離が5mmのSO-5パッケージ品「ACPL-M484」と、同7mm、8mmのストレッチSO-6パッケージ品「ACPL-P484」、同8mm、8mmのストレッチSO-6ワイド空間パッケージ品「ACPL-W484」である。サンプル価格は、ACPL-M484が150円から、ACPL-P484が160円から、ACPL-W484が170円から。

 3品種ともに、同相信号除去(CMR:Common Mode Rejection)は30kV/μsを確保した。同相ノイズによるIPMの誤動作を防ぎ、雑音の多い環境での動作信頼性を高められるという。信号伝達遅延時間が100nsと短く、デッドタイムを短縮できるので、電力効率やモーター位置決め精度の向上につながるとしている。電源電圧範囲は4.5〜30Vと広い。

 入出力耐電圧については、UL 1577規格に準拠しており、ACPL-M484とACPL-P484が1分間で3750Vrms、ACPL-W484が同5000Vrms。動作絶縁電圧(Viorm)は、ACPL-P484が560Vpeak、ACPL-M484が891Vpeak、ACPL-W484が1140Vpeakで、IEC 60747-5-5規格などに準拠する。

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