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マルチバンドの車載用ラジオチューナIC、HDラジオやRDSにも対応

» 2011年11月29日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Silicon Laboratoriesは2011年11月、世界各地で使われているAM放送やFM放送、HD(高品位)ラジオ放送、ラジオデータシステム(RDS)といった各種放送に対応したマルチバンドの車載用ラジオチューナIC「Si476xファミリ」を発売した。対象機器は、ローエンドからミドルレンジのカーラジオや車載情報機器のヘッドユニットなど。サンプル出荷および量産を開始しており、1万個購入時の参考単価は11.62米ドルから。評価ボード「Si4767PD-A-EVB」も用意した。同ボードの価格は450米ドルである。

 Si476xは、RFフロントエンドやA-D変換器、D-A変換器、DSP、RDS処理用プロセッサなどで構成しており、周波数帯域が64M〜108MHzのFM放送や520k〜1710kHzのAM放送、162.4M〜162.55MHzのNOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)天気ラジオ、2.3M〜30MHzの短波(SW)放送、153k〜288kHzの長波(LW)、HDラジオ放送などを受信し、チューニングする役割を担う。同社独自の低IF(中間周波数)回路技術を利用することにより、従来品で外付けする必要のあった多くの電子部品を1つのCMOSチップに集積したという。パッケージは実装面積が6mm角の40端子QFN、動作温度範囲は−40〜85℃である。

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