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「これがハンドヘルドオシロの最高峰」、テクトロニクスが新型機を発売

» 2011年12月01日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 テクトロニクス社は2011年11月、ハンドヘルド型オシロスコープの新製品「THS3000シリーズ」を発表した。周波数帯域幅は最大200MHz、サンプリング速度は最大5Gサンプル/秒。入力チャネル数は4つ。各チャネルを互いに絶縁した他、筐体のグラウンドからも絶縁した。ユーザーの安全性を確保しながら、高電圧のフローティング測定を実施できる。付属の10:1プローブを使って300Vrms(CAT III)、オプションの高耐圧プローブを用いれば1000Vrms(CAT II)のフローティング測定に対応可能だ。


 同社はこの新製品を「現在販売されている中で最も高性能なハンドヘルド型オシロスコープだ」と主張する。設計開発の場面で屋内の実験室で用いることも、修理やメンテナンスの際に屋外で使うこともできるとしており、具体的には、白物家電や電気自動車、新幹線などの鉄道車両、産業用製造装置などに組み込むインバータの設計開発や、それらの設置、メンテナンスに向くという。

 周波数帯域幅が200MHz、最大サンプリング速度が5Gサンプル/秒の「THS3024型」の他、同100MHz、2.5Gサンプル/秒の「THS3014型」も用意した。ともに、波形メモリの容量はチャネル当たり1万ポイント。6インチ型のカラー液晶ディスプレイを搭載する。防塵防滴規格の「IP41」に準拠した。重量は2.2kg。リチウムイオン二次電池を内蔵しており、駆動時間は最長7時間を確保している。

 価格は、200MHz機が49万7000円、100MH機が43万8000円。それぞれにトラベルキットが付属するタイプも用意しており200MHz機は54万3000円、100MHz機は48万6000円(いずれも税別)。

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