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小型/軽量の高周波パワーメーター、2000回/秒測定で「業界最速」をうたう

» 2011年12月16日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 テクトロニクスは2011年12月、小型/軽量を特徴とする高周波パワーメーター「PSMシリーズ」を発表した。USBインタフェースを備えたパワーセンサーと、PC用のアプリケーションソフトウェアからなる。センサーをUSB経由でPCに接続することでパワーメーターとして機能する。すなわちアプリケーションソフトウェア上で、メーターを操作したり、測定値を表示したり、データを記録したりすることが可能だ。センサーの外形寸法と重量は品種ごとに異なり、直径が48mmで長さが74mmもしくは62mm、109〜203g。測定速度は2000回/秒で、「業界最速だ」(同社)と主張する。米国内での参考価格は2590米ドルから。

 機能が異なる3つのサブシリーズを用意した。真のアベレージパワー測定に対応し、信号の変調や帯域に関係なく正確なアベレージパワーを測定できる「PSM3000シリーズ」、CW(連続波)のアベレージパワー測定に加え、パルスRF/マイクロ波信号の基本データによるパルス/ピークパワー測定に対応した「PSM4000シリーズ」、PSM4000シリーズの測定機能に加え、パルスRF/マイクロ波システムの信号観測、特性評価のためのパルスプロファイリング測定機能を備えた「PSM5000シリーズ」である。いずれも全動作温度範囲において校正されており、センサーのゼロ調整や、メーターのリファレンス校正は不要だという。

 測定ダイナミックレンジは品種によって異なり、最大で−60〜+20dBmを確保した。周波数範囲も品種によって異なるが、最も広帯域の品種で10M〜26.5GHzと広い。無線基地局の設置/保守、製造テストの他、無線デバイス/レーダーの研究開発に使える。

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