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ECMのアナログ出力をPDMでデジタル化するプリアンプIC、フェアチャイルドが投入

» 2011年12月21日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2011年12月、ECM(エレクトレットコンデンサマイクロホン)のアナログ出力を受け取って、PDM(パルス密度変調)のデジタルデータに変換して出力する機能を備えたプリアンプIC「FAN3850x」シリーズを発表した。携帯電話機やノートPCなどに向ける。プリアンプ回路の他、低ドロップアウト(LDO)レギュレータやΔΣ型A-Dコンバータを集積しており、「優れたノイズ除去特性が得られると同時に、携帯電話機のプロセッサへのインタフェースが容易になり、より高品質なサウンドを実現できる」(同社)という。


 利得が異なる2品種を用意した。1つ目は、利得が16dBまたは19dBに設定された「FAN3850A」である。2つ目は利得が15dBで負の温度係数を持つ「FAN3850T」だ。出力感度が正の温度係数を持つECMと組み合わせた際に、その特性を利得の負の温度係数で補正することで、全温度範囲にわたって応答感度を平坦化できるという。

 動作電圧範囲は1.64〜3.63V、消費電力は無負荷時に標準0.8mW、パワーダウンモード時は20μW以下に抑えた。パッケージは1.26×0.86mmの6端子WLCSPである。価格はFAN3850Aが0.16米ドル、FAN3850Tが0.19米ドル(いずれも1000個購入時の単価)。既にサンプル出荷を始めており、量産品の納期は8〜10週間である。

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