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スマホのLiイオン電池用充電IC、ACアダプタ/USB対応の電源入力を各1系統搭載TI bq2416x

日本TIの「bq2416x」は、タブレット端末や電子書籍リーダー、スマートフォンなどの高容量Liイオン電池向け1セル充電ICだ。ACアダプタとUSBポートに対応する電源入力チャネルをそれぞれ独立に備えている。

» 2012年01月16日 14時08分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2012年1月、タブレット端末や電子書籍リーダー、スマートフォンなどの高容量リチウム(Li)イオン電池向け1セル充電IC「bq2416x」を発表した。ACアダプタとUSBポートに対応する電源入力チャネルをそれぞれ独立に備える。同ICを用いれば、両方の電源入力から最適な充電を行える製品を容易に実現できる。既に販売を開始している。1000個購入時の単価は3.0米ドル。


 bq2416xは、複数のnチャネルMOSFETと、これらのMOSFETを用いて充電電流をPWM(パルス幅変調)方式でスイッチング制御する回路を集積している。スイッチング周波数は1.5MHz。高度な充電制御機能を搭載しており、深放電した電池への充電や、電池電源を使えない動作条件からの充電も可能だという。

 各電源入力チャネルが扱える充電電流の上限は、ACアダプタやワイヤレス給電などに対応するIN入力が2.5A、USB入力が1.5Aである。20Vの入力電圧制限と、IN入力で10.5V、USB入力で6.5Vの過電圧保護に対応しているので、安定化機能を内蔵していない低価格のACアダプタや出力電圧が変動するようなUSB電源も利用できるという。また、接続するUSBポートから得られる最大充電電流を、USBのデータ端子(D+/D-)を介して検知する機能を備えているので、同様の機能を持つ専用ICが不要になる。

 その他の仕様は以下の通り。充電電圧範囲は3.5V〜4.44Vで、動作温度範囲は−40〜85℃。パッケージは、24端子のVQFNもしくは49端子のDSBGAで提供される。

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