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AEC-Q100に準拠するデジタル3軸ジャイロ、カーナビの推測航法向けSTマイクロ A3G4250D

STマイクロエレクトロニクスの「A3G4250D」は、車載ICの品質規格であるAEC-Q100に準拠する初の3軸ジャイロだという。

» 2012年02月13日 13時21分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2012年2月、車載向けのデジタル3軸角速度センサー(ジャイロ)の新製品「A3G4250D」を発表した。「車載ICの品質規格であるAEC-Q100に準拠する3軸ジャイロは初めて」(同社)と主張する。組み込み型カーナビゲーションシステムの測位精度を向上する推測航法やマップマッチングなどの機能に向ける。既にサンプル提供を開始しており、2012年第2四半期から量産を始める予定。大量購入時の単価は約6米ドルとなっている。


 A3G4250Dの最大検知角速度は±250度/秒。3Vの単一電源で動作する。パワーダウンモードやスリープモードといった低消費電力の動作モードを備えており、内蔵のFIFO(First-in First-out)メモリを利用すればより高度な電力管理が可能になる。ジャイロ内部で検知した角速度は、16ビットのデジタル信号に変換して、SPIもしくはI2Cインタフェースからマイコンに出力する。分解能が8ビットの温度センサーも内蔵した。動作温度範囲は−40〜85℃。EMI(電磁干渉)にも堅牢で、最大1万gの衝撃にも耐えられるという。

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