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温度と2系統の電圧をモニターするIC、アラート出力を柔軟に設定可能リニアテクノロジー LTC2995

リニアテクノロジーの「LTC2995」は、1チャネルの温度モニターと2チャネルの電圧モニターを集積したICだ。測定した温度と電圧に応じたアラート出力を、ユーザーが外付け抵抗とコンデンサで柔軟に設定できることが特長である。

» 2012年05月10日 12時15分 公開
[EDN Japan]

 リニアテクノロジーは2012年5月、1チャネルの温度モニターと2チャネルの電圧モニターを集積したIC「LTC2995」を発売した。測定した温度と電圧に応じたアラート出力を、ユーザーが外付け抵抗とコンデンサで柔軟に設定できることが特長だ。各種システムの熱制御や環境モニタリング、環境発電(エネルギーハーベスティング)などに使える。

 温度モニターについては、このICの外部にあるダイオード(いわゆるリモートダイオード)の温度を±1℃の精度で測定できる他、このIC自体のダイ温度を±2℃の精度で検出可能だ。測定した温度の情報は、絶対温度に比例したアナログ電圧値として出力する。更新間隔は3.5ms。電圧モニターについては、2チャネルの電源レールを±1.5%の精度で測定できる。

LTC2995 1チャネルの温度モニターと2チャネルの電圧モニターを集積したIC「LTC2995」 (クリックで画像を拡大)

 温度と電圧のアラート出力は、外付け抵抗を使ってしきい値を設定できる上、アラート出力後のリセット遅延時間を外付けコンデンサで調整可能だ。低温と高温、低電圧と高電圧それぞれに専用のオープンドレイン形式の出力端子を備える。電圧のしきい値の精度は±1.5%である。

 電源電圧は2.25〜5.5V。消費電流は全温度範囲において220μA。動作温度範囲が0〜70℃の一般用と−40〜85℃の産業機器用、−40〜125℃の車載機器用をとりそろえた。いずれもパッケージは3×3mmの20端子QFN。1000個時の参考単価は2.45米ドルから。

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