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携帯電話の小型基地局向けの水晶発振器、位相雑音は−128dBc/Hz日本電波工業 NV7050SG

日本電波工業が発表した水晶発振器は、同社の従来品に比べて、位相雑音を約10dBc、位相ジッタを約60%改善している。

» 2012年05月14日 14時37分 公開
[EDN Japan]

 日本電波工業は2012年5月、携帯電話の小型基地局向けに、VCXO(電圧制御水晶発振器)「NV7050SG」を発表した。1kHzにおいて−128dBc/Hz、100kHzにおいて−153dBc/Hzという低い位相雑音を実現している。位相ジッタは、173fs(12kHz〜20MHz)に抑えられている。同社の従来品に比べると、位相雑音は約10dBc改善、位相ジッタは約60%以上改善されているという。また、外部印加電圧によって発振周波数を変更した際も、位相雑音の変動幅が少ないことも特徴としている。現在はサンプル出荷中で、2012年9月に量産を開始する予定だ。

VCXO (クリックで拡大)

 その他の主な仕様は次の通りとなる。周波数範囲は60〜200MHz。周波数可変範囲は、±150ppm〜±30ppmで、16パターンの中から選択することができる。出力は、LVPECL(Low Voltage Positive Emitter Coupled Logic)レベルに対応している。電源電圧は3.3Vで、消費電流は最大60mA。外形寸法は7.0×5.0×1.8mmである。

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