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SEP2.0準拠の無線マイコン、豊富なセキュリティ機能を搭載フリースケール Kinetis KW20

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンが発表した「Kinetis KW20」は、「Cortex-M4」を採用したマイコン製品群「Kinetis」の拡充品である。スマートエネルギー分野の新しい無線プロファイル「ZigBee Smart Energy(SEP) 2.0」に準拠した。

» 2012年06月19日 16時15分 公開
[EDN Japan]

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは2012年6月、スマートメーターやビルディングコントロール、スマートエネルギーといった用途を対象にした無線プロファイル「ZigBee Smart Energy(SEP) 2.0」に準拠した無線マイコン「Kinetis KW20」を発表した。ARMの32ビットプロセッサコア「Cortex-M4」を採用したマイコン製品群「Kinetis」の拡充品という位置付けで、2012年第3四半期に初期サンプル(アルファサンプル)の出荷を開始する予定である(関連記事)。

 Kinetis KW20は、ZigBee Smart Energy 2.0の処理に必要なプロセッシング性能とメモリ容量を備えたことが特徴で、フラッシュメモリ容量は最大512Kバイト、RAM容量は64Kバイトである。Kinetis KW20と併せて提供する、「IEEE 802.15.4」準拠のRFトランシーバIC「MC13242」と組み合わせて使うことで、「セキュアで信頼性に優れたZigBee通信を実現する」(同社)という。「デュアルPAN」に対応したことも特徴で、1つの無線ブロックを使いつつ、2つZigBeeネットワークを実現できる。従来は、ホームオートメーション用とスマートエネルギー用のネットワークを個別に接続する場合、複数の無線ブロックが必要だったという。

豊富なセキュリティ機能を用意

 Kinetis KW20は、ハイエンド・プロセッサに搭載されるような豊富なセキュリティ機能を備えており、先進的な暗号処理や鍵生成、セキュア・メモリ、改ざん検知といった要求に応えた。セキュリティ性の高いフラッシュメモリを搭載したことで、不正なアクセスや修正からプログラムコードとデータを保護することが可能だ。一方のRFトランシーバICは、消費電力の低さとリンクバジェット(接続性能)の高さを両立したことが特徴である。アンテナ・ダイバーシチ機能を搭載しており、マルチパス環境において安定した通信性能を実現する。

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