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» 2012年06月21日 11時00分 UPDATE

いまさら聞けないデジタル技術の仕組みを解説:“どこでも充電”を実現するワイヤレス充電技術とは? (2/2)

[上口 翔子,@IT MONOist]
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 現在販売されているワイヤレス充電用のモジュールAirtrans.(販売元:セイコーエプソン、出力電力:0.5/2.5、周波数:121kHz)は、金属が近くにあるとそれを検知して電気を送らない「金属検知機能」や、充電中に悪意を持った人が金属を差し込んでも、それを検知して伝送を停止する「送電中異物検知機能」を搭載しています。


快適・安全・安心の3つがそろったいま、携帯電話での実用化もすぐそこに

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2001年から発表されていたワイヤレス充電技術だけど、ついに今年〜来年には、最も期待されていた携帯電話への搭載が実現しそうなんだ。すでに韓国ではBMWを購入した人にワイヤレス充電対応のOMNIA携帯(注)がセットでついてくるみたいだよ(図5)。


(注)韓国のHosunが携帯電話の裏ケース(裏フタ)にエプソンの非接触充電技術を搭載した

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車ってゆれるけど、充電器からどれくらいずれると充電できないっていうような定義はあるの?


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このOMNIAに搭載されているエプソンのAirtrans.は、縦横5mm、高さ3.8±0.5mmの範囲であれば充電できるという仕様になっているよ。


photophoto 図5 ワイヤレス充電対応のOMNIA携帯
裏ケース(裏フタ)にエプソンの非接触充電技術が搭載されている

 あらゆるサイズの機器に対応できるよう、例えば大型のコイルを使用して1次コイル側の面積を広げ、机全体が充電器、というようなことも技術的には可能です。ただし現在は充電するデバイスに合わせたサイズにすることで、より安全性を高めています。

将来は車の充電もワイヤレス!?

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ワイヤレス充電技術がこれから普及していけば、将来は街のカフェや空港の待合室のテーブルでケータイを“置くだけ充電”というのが一般化するかもしれないね。


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携帯電話以外にも家にはあらゆる機器のACアダプタがあるから、それらが1つに集約されれば、部屋もすっきりするし、電力の節減にもなるね。


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そうだね。あと、今後さらに大きな電流を流すことが可能になれば、電気自動車の充電にも応用できるよね。


特別協力

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セイコーエプソン

半導体事業部

IC 営業推進

瀬良 英明 氏



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