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» 2012年07月17日 16時25分 UPDATE

TECHNO-FRONTIER 2012 テスト/計測:再生エネ分野に役立つ測定器、東陽テクニカがシミュレータと併せて展示 (1/2)

再生可能エネルギーを効率よく利用するには、不利な環境下でも効率よく動作し、劣化が生じにくい機器を作り上げる必要がある。東陽テクニカは太陽光発電システムや、蓄電池(二次電池)の開発に役立つ計測器やシミュレータを見せた。

[畑陽一郎,EDN Japan]

 東陽テクニカは、再生可能エネルギー関連の機器開発に役立つ計測機器やシミュレータ製品群を「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」(2012年7月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展した。太陽光発電や二次電池、ワイヤレス充電などに関連する機器の開発に役立つ。

 ソーラーアレイシミュレータ「TerrasSASシリーズ」は、太陽電池モジュールの出力特性を模擬する電源装置(図1)。太陽電池モジュールの後段に接続するパワーコンディショナー(インバータ)の評価や、パワーコンディショナーが内蔵するMPPT(Maximum Power Point Tracker:最大電力点追従)機能の試験などに役立つという(図2)。MPPTとは、太陽電池モジュールから取り出せる電力を最大化するために、後段の機器と太陽電池の間に入れて、出力電圧と電流を最適化する機能である。

20120717Toyo_TerraSAS_400px.jpg 図1 ソーラーアレイシミュレータの仕様 1k〜1MWの出力をシミュレーションできる。太陽電池モジュールを複数接続したアレイ構成にも対応可能だ。米Sandia National Laboratoriesが公開する各国の太陽電池モジュールの特性カーブを読み込むことができる。1日の太陽光の照度や、パネル温度の推移によって太陽電池モジュールの出力をシミュレーションできる。
20120717Toyo_TerraSAS_590px.jpg 図2 ソーラーアレイシミュレータの表示画面 画面中央上は、MPPTの最適点(水色の線上の明るい点)と、そのときの太陽電池の出力(赤色の線)を示したところ。画面右下は、太陽電池モジュール(6枚×6枚)の状態を表しており、この例ではマトリクス状のアレイの中で右下の領域が低出力(紫色)であることが読み取れる。

 「MXシリーズ」は交流、直流出力が可能な系統模擬用の交流電源装置。太陽光発電システムを家庭などに導入した際の潮流・逆潮流をシミュレーションする電源として利用できる(図3)。太陽電池モジュールの出力が天候の変化などにより急減、急増した場合、パワーコンディショナーの性能が不十分で、うまく追従しないと、宅内に供給される電力にノイズが重畳してしまったり、不規則に変動してしまう。宅内に設置する機器に対して、このような品質の低い電力を模擬的に送り、動作に問題が生じないかどうかを確認するために役立つ。

20120717Toyo_MX_400px.jpg 図3 系統模擬交流電源の仕様 15k〜540kVAのシステム構成が可能である。電力を吸い込む「シンク機能」はオプションである。

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