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» 2012年07月17日 19時35分 UPDATE

TECHNO-FRONTIER 2012 電源設計:ビル向け省エネセンサーの提供開始、加賀電子とアイテックが環境発電モジュールを展示

環境発電は、いかに発電量を増やすかという段階から、アプリケーションやソリューションを提供する段階に移ってきた。加賀電子とアイテックは、ビルの省エネ用途などに利用できる最終製品を多数見せた。

[畑陽一郎,EDN Japan]

 加賀電子は、環境発電関連の機器を「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」(2012年7月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展した。

 加賀電子は、環境発電大手のドイツEnOceanの電子部品モジュールを2009年から販売している。今回は、2011年10月にEnOcean Allianceに加盟し、同社の技術を利用した機器を開発、販売するアイテックの製品技術デモなどを見せた*1)。「当社はアイテックにEnOceanの電子部品を販売しており、両社が組むことで、ビル向けのソリューションをいつでも提供できる体制が整った」(加賀電子)。

*1) アイテックは、2012年7月から、気温測定用の「アーミン・温度センサー」と、アーミンシリーズが発信する無線を受信し、USB出力に変換する「アーミン・キャッチャー」の受注を開始した。

 「省エネと快適性の両立を図るには、照度センサーと連動した調光システムの導入が望ましい。しかし、これだけのために配線工事はできない。償却期間が長くなってしまうことが原因だ」(加賀電子)。データ送信には無線を使えばよいとしても、センサーへの給電手法を工夫しないと給電用ケーブルが必要だ。ボタン電池を使ったとしても電池交換が運用コストとして残ってしまう。そこで、小型太陽電池や、人がボタンを押す力で発電した電力を用いる環境発電を、無線センサーネットワークと組み合わせる手法が良いという(図1)。無線ネットワークを採用することで、工事費を有線工事の10分の1に低減できるという。

20120717kaga_concept_400px.jpg 図1 無線センサーネットワークのメリット センサーと無線接続することで、新規の配線工事を不要にできる。

 アイテックのソリューションはボタンを押す力で動作する無線呼び出しボタン「アーミン・コール」と、無線信号を受け取るレシーバ−、各種センサーなどからなる。例えばユーザーが照明を調整するためにアーミン・コールを利用できる(図2)。

20120717kaga_call_590px.jpg 図2 「アーミン・コール」と機器内部の電子部品 図左がアーミン・コール。青いボタンを2mm押し下げることで、0.2mWの送信出力を得られる。送信周波数は315MHz、通信距離は約20m。

 この他、窓枠に配置した「アーミン・あけしめセンサー」(図3)と空調を連動(図4)させたり、踏まれた力で発電し、無線で信号を送信する「アーミン・マット」との組み合わせデモを見せた。

20120717kaga_onoff_400px.jpg 図3 「アーミン・あけしめセンサー」の内容 裏面にある小型の太陽電池セルで電力を生み出し、蓄電用キャパシタに蓄える。キャパシタが満充電状態になっていれば、10秒に1回、無線信号を送信したとしても、20時間連続運転できるという。
20120717kaga_window_400px.jpg 図4 窓の開閉を検知 リードスイッチと磁石の組み合わせで窓の開閉を検出する。デモでは空調側に無線を飛ばして、空調を入り切りしていた。

 EnOceanはこれまで、全ての無線通信を自社方式で囲い込んでいたが、EnOceanの方式とZigBeeとを組み合わせたサーバも登場したという。「センサー情報を集める際にはEnOceanの方式を用い、それをZigBeeのメッシュネットワークで各所に飛ばすという使い方ができる」(加賀電子)。



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