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» 2012年10月16日 12時54分 UPDATE

車載電子部品:3225サイズで「世界最大」容量のセラコン、樹脂電極採用と150℃対応を同時実現

村田製作所は、自動車のエンジンルームなど150℃に達する高温環境で使用可能な3225サイズの積層セラミックコンデンサを開発した。3225サイズの積層セラミックコンデンサで「世界最大」(同社)の静電容量となる10μFを達成している。

[朴尚洙,MONOist]
村田製作所の3225サイズの150℃対応積層セラミックコンデンサ「GCJ32EL81E106K」

 村田製作所は2012年10月16日、自動車のエンジンルームなど150℃に達する高温環境で使用可能な3225サイズ(3.2×2.5×2.5mm)の積層セラミックコンデンサの新製品「GCJ32EL81E106K」を発表した。3225サイズの積層セラミックコンデンサで「世界最大」(同社)の静電容量となる、10μF(定格電圧25V)を達成している。出雲村田製作所(島根県出雲市)で2012年10月から量産を始める計画。

村田製作所の3225サイズの150℃対応積層セラミックコンデンサ「GCJ32EL81E106K」 村田製作所の3225サイズの150℃対応積層セラミックコンデンサ「GCJ32EL81E106K」 出典:村田製作所

 GCJ32EL81E106Kは、外部電極の銅下地とスズ/ニッケルのめっき層の間に銀ベースの導電性樹脂層を組み込む樹脂電極を採用している。実装対象となるプリント基板の温度変化などによって大きな外部応力が加わる場合でも、樹脂電極がコンデンサ素子からはがれることにより、コンデンサ素子にダメージが加わることを未然に防ぐことができる。このとき、樹脂電極はコンデンサ素子から完全にはがれないので、回路の動作を保つことが可能だ。

 一般的に、樹脂電極を採用すると、広い温度範囲で静電容量の変化が小さい製品を開発するのは難しくなる。GCJ32EL81E106Kでは、村田製作所の独自技術によって樹脂電極を最適化することにより、−55〜150℃の温度範囲で、静電容量変化率が+15/−40%の範囲内に収まる、X8L特性を実現した。同社によれば、「X8L特性を持つ樹脂電極の積層セラミックコンデンサは世界初」だという。

 これらの特徴から、高温対応とフェールセーフ機能が必要になるような車載システムが主な用途になるとしている。

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