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» 2012年12月04日 14時24分 UPDATE

ローデ・シュワルツ A2LA認定校正サービス:EMIレシーバの老舗メーカーがCISPR16-1-1対応の校正サービスを格安で提供

電磁雑音測定装置の最大手メーカーであるローデ・シュワルツ・ジャパンは、国内の同装置の要求事項をまとめた標準規格「CISPR 16-1-1」に対応した校正サービスを低価格・短納期で提供する。同社のサービスセンターが同規格に対応した校正能力を備えていることを、米国の民間認定機関A2LAがこのほど認定した。

[薩川格広,EDN Japan]

 ローデ・シュワルツ・ジャパンは、電磁雑音測定装置(EMIテストレシーバ)に求められる項目の標準規格「CISPR 16-1-1」に対応した校正サービスを始めると発表した。EMC(電磁両立性)テストサイトの運営業者など、EMIテストレシーバを所有する企業を対象にした校正サービスである。2012年12月17日に受け付けを開始する。同社は、EMIテストレシーバを40年にわたって供給しているドイツの計測器メーカーRohde&Schwarzの日本法人で、国内市場の最大手である。

 さいたま市にある同社のサービスセンターが、CISPR 16-1-1の全項目に対応した校正能力を備えていることを、米国の民間認定機関A2LA(American Association for Laboratory Accreditation)がこのほど認定した。A2LAは、試験所や校正機関の能力に関する標準規格「ISO/IEC17025」に対象施設が適合していることを認定する役割を担っている。

A2LA校正用システム さいたま市のサービスセンターに設置したA2LA校正用システムである。出典:ローデ・シュワルツ・ジャパン (クリックで画像を拡大)

 これまでローデ・シュワルツ・ジャパンのサービスセンターは、日本国内の標準規格であるJCSSの認定しか受けていなかった。JCSSは、CISPR 16-1-1がEMIテストレシーバに求める項目の一部については対応していない。具体的には、「パルス応答」、「CISPR Average」、「ノイズレベル」、「IP2/IP3」、「中間周波数除去比」、「10MHz以下の低周波領域の電力」といった項目である。そのため、CISPR 16-1-1に対応した校正サービスを提供できなかった。

 同社によると、国内ではこれまで、電子計測器の専門商社がA2LAの認定機関として校正サービスを提供していたが、校正を依頼した際に不具合が見つかった場合などは、いったんメーカー(ローデ・シュワルツ)に戻して修理を受けた後に、あらためて専門商社でA2LA認定の校正を実施しなければならず、EMIテストレシーバを所有する企業のEMCテストサイトのダウンタイムが長期化してしまっていた。そのため、そうした企業から、メーカーであるローデ・シュワルツで直接、A2LA認定の校正を実施してほしいという要望が上がっていたという。

ns_201212_Rohde_A2LA_Fig02.jpgns_201212_Rohde_A2LA_Fig03.jpg A2LA認定校正の概要(左図)と、ローデ・シュワルツ・ジャパンが同認定を取得した背景(右図)である。出典:ローデ・シュワルツ・ジャパン (クリックで画像を拡大)

 今回提供を始める校正サービスはこうした声に応えたものだ。A2LA認定の校正サービスだけなら、休日を除いて約1週間の納期で対応する。「EMIレシーバのユーザーからは、専門商社の校正サービスは2週間以上かかると聞いている」(同社)。さらに、A2LA認定校正と併せて、EMIレシーバの標準的な校正サービスも同時に実施する。「これはメーカーならではのサービスだ。修理や最適調整、予防保守、ファームウェアのアップデートも併せて実施できるので、ユーザーはダウンタイムを最短化できる」(同社)。

 価格についても、A2LA認定校正とメーカー標準校正を同時に実施する「A2LAパッケージ校正」で19万8000円(税別、以下同)と低く抑えた。メーカー標準校正は単体で14万円。A2LA認定校正についても、要望があれば単体で15万円で提供する。「専門商社が提供するA2LA認定校正は30万円で、別途かかるメーカー標準校正の費用を合わせると44万円だった」(同社)。

ns_201212_Rohde_A2LA_Fig05.jpg ローデが提供する校正サービスのメニュー/価格設定である。出典:ローデ・シュワルツ・ジャパン

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