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» 2013年01月04日 07時30分 UPDATE

英文データシートを“読まずに”活用するコツ(7):アプリケーションノートをうまく使う、あえてチェンジニアになる戦略も有効 (1/2)

“チェンジニア”はあまりイメージの良くない言葉ですが、特に電源回路の設計では「あえてチェンジニアになりきる」のも有効な技です。アプリケーションノートに記載された参照回路から自分の仕様に近いものを探し出し、それを元に出力電圧を変えたり、電流制限用のセンス抵抗の値を調整したりして設計を完成させるという手法です。

[赤羽 一馬,マキシム・ジャパン]

「英文データシートを“読まずに”活用するコツ」連載一覧

 明けましておめでとうございます。ヘビ年です。西暦2013年です。皆さんの今年の抱負は何でしょう? 例年のごとく、魂が燃えそうな高い目標を設定しましたか!? 私の目標は……この連載を最後までやり遂げることです! 果たして達成できるのでしょうか? それを握っているのは、編集長? 担当編集さん? いやいや、皆さまが押してくださるFacebookの“いいね!”の数によって決まります(ホント?)。ということで、皆さま、今年も本稿をよろしくお願いします。

 今回は年明けの1発目ということで、ちょっと肩慣らしに、「データシート」ではなく、他の題材でいきましょう。

使わないとモッタイナイ! それはアプリケーションノート

 本連載ではこれまで、半導体製品の英文データシートを中心に話してきましたが、今回は「アプリケーションノート」について触れたいと思います。今回は、“英文資料を理解する”というよりも、メーカーが発行しているアプリケーションノートやホワイトペーパーなど製品技術資料それ自体の“賢い使い方”を紹介していきます。

 アプリケーションノートでは、データシートには記載していないその製品の特性を論ずる場合もありますし、製品を使用する上でのヒント、さらに本来とはとは異なる使用方法を論じたりと、非常に内容の幅が広い技術資料です。せっかくデータシート以外にもこのような参考書があるのに、利用しないのはモッタイナイです!

 半導体メーカーにとって、製品個々のデータシートは顧客と仕様書を交わすときのベースになることが多々あるので、基本的にはその製品の“本質”のみを記述しています。ですから、アプリケーションノートのような応用回路や、アプリケーションが異なるケースの使用方法など、プラスアルファな技術論をデータシートに盛り込むことはありません。

 ただし残念なことに、外資系半導体メーカーが提供するアプリケーションノートは、日本語化されているものがそれほど多くありません。というのも、半導体メーカーとしては、ユーザーの皆さまにデータシートを翻訳して和文化して提供することで、製品を理解していただくのが、まず一番です。もちろん、アプリケーションノートも翻訳していきたいのですが、その間に新製品が出てしまい、既存品のアプリケーションノートは二の次となってしまうのです。

 ……ということで、英文のアプリケーションノートでは、いかに英語を読まないようにして内容を理解すればよいのか!?というのが、今回のテーマです。

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