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ツェナーダイオードとPTCサーミスタを1パッケージにした回路保護素子タイコ エレクトロニクス PolyZen CE

タイコ エレクトロニクス ジャパンは、モバイル機器をターゲットにした回路保護素子を発表した。ツェナーダイオードとPTCサーミスタを1パッケージに搭載した製品である。併せて、低抵抗の表面実装型ポリスイッチも発表した。

» 2013年02月01日 13時33分 公開
[EDN Japan]

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは2013年1月、モバイル機器向けに回路保護素子「PolyZen CE」シリーズを発表した。ツェナーダイオードとポリスイッチ(PTCサーミスタ)を1パッケージに搭載したものである。ヒューズやツェナーダイオードといった個別の対策部品を使って回路保護機能を構成するよりも、低コストかつ高性能だとしている。2013年2月より出荷を開始し、4000個購入時の単価は50円。超薄型ノートPC、タブレット端末、HDDやSSD、セットトップボックス、車載インフォテインメント向け電源といった用途をターゲットとする。

 PolyZen CEシリーズは、ツェナーダイオードを用いて、過渡電圧や逆バイアスなどから回路を保護するほか、異常状態が続くときにはポリスイッチによって過電流を遮断し、ツェナーダイオードと下流の回路の破損を防ぐ。

 同シリーズには、保持電流が1.3A、2.3A、2.6Aの3品種がある。内蔵しているツェナーダイオードのツェナー電圧は5.6V、または13.2Vとなっている。


電池パックに向けた低抵抗の保護素子も発表

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは、抵抗が低いことを特長とする表面実装型ポリスイッチ(ポリマーPTC素子)「低抵抗SMDシリーズ」も発表した。スマートフォン、MP3/4プレーヤ、携帯型GPSなどのモバイル機器の電池パックに搭載する回路保護モジュールに、過熱や過電流に対する保護機能を付加できる。2013年2月より販売を開始し、10万個購入時の単価が20円となっている。

 低抵抗SMDシリーズは、リフロー実装後の抵抗が10〜25mΩと低く、保持電流は2A以上である。パッケージのサイズは、3.2×2.5mm、3.2×1.6mm、4.5×3.2mmの3種類がある。

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