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低ノイズと高PSRRを実現、日本TIのLDOリニアレギュレータ日本TI LP5907/LP38798

「LP5907」(出力電流250mA)と「LP38798」(同800mA)は、ノイズ特性に優れ、高い電源リップル除去比(PSRR)を実現したLDOリニアレギュレータである。出力ノイズを抑えたことで、電源ノイズ除去用のフィルタ部品を用いる必要がなくなった。これにより、部品コストや実装面積の削減を可能とした。

» 2013年05月31日 16時45分 公開
[EDN Japan]
日本TIのLDOリニアレギュレータ

 日本テキサス・インスツルメンツ(以下、日本TI)は2013年5月、ノイズ特性に優れ、高い電源リップル除去比(PSRR)を実現したLDOリニアレギュレータ2製品を発表した。出力電流が250mAの「LP5907」と、同800mAの「LP38798」である。出力ノイズを抑えたことで、電源ノイズ除去用のフィルタ部品を用いる必要がなくなった。これにより、部品コストや実装面積の削減を可能とした。LP5907は携帯電話やタブレット端末、RFモジュールといった用途に、LP38798は基地局用装置などの用途に向ける。

 LP5907は、出力ノイズが6.5μVrmsと小さい。また、PSRRは1kHz時に75dB(100kHzでは60dB)と高いため、電源ノイズがシステムに侵入するのを低減することができる。パッケージは外形寸法が0.65×0.65×0.40mmの4端子micro SMDのほか、5端子SOT-23、4端子DSBGAを用意している。電源電圧は2.2〜5.5Vで、出力電圧範囲は1.2〜4.5Vに対応する。出力電流は250mA。1000個購入時の参考単価は0.23米ドルより。

 LP38798は、出力ノイズが5μVrmsと小さく、PSRRは10kHz時に90dB(100kHzでは60dB)と高い。また、外部に接続する出力コンデンサは、容量が1μFと小さい部品を使っても安定した動作が得られる。パッケージは外形寸法が4×4×0.8mmの放熱用サーマルパッド付12端子WSONを用意した。電源電圧は3〜20Vで、出力電圧範囲は1.2〜11.8Vに対応する。出力電流は800mA。1000個購入時の参考単価は1.30米ドルより。

低ノイズと高PSRRを実現した日本TIのLDOリニアレギュレータ「LP5907」と「LP38798」

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