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スマホの電池消耗を抑える、液晶バックライト向けLEDオスラム MicroSideled 3806

「MicroSideled 3806」は、スマートフォンやタブレット端末などに用いられる液晶バックライト向けLEDである。「白色」と「青色」の2品種を用意した。発光効率が高く、定格寿命は1万5000時間で、その期間を超えてもほぼ半数のLEDが初期光束の70%を維持しており、長時間使っても安定した輝度を確保することができるという。

» 2013年06月19日 14時30分 公開
[EDN Japan]
MicroSideled 3806の応用例

 オスラム オプトセミコンダクターズは2013年6月、スマートフォンやタブレット端末などに用いられる液晶バックライト向けLED「MicroSideled 3806」を発表した。新製品は「白色」と「青色」の2品種を用意している。発光効率が高く、定格寿命は1万5000時間で、その期間を超えてもほぼ半数のLEDが初期光束の70%を維持しており、長時間使っても安定した輝度を確保することができるという。


オスラムの液晶バックライト向けLED「MicroSideled 3806」

 白色タイプは、白色LEDチップとコンバータを組み合わせたもので、効率は150lm(ルーメン)/Wと高い。青色タイプは、外部量子効率(EQE:発光層への投入電力に対する発光強度の比率)が55%と高い。この青色LEDは、変換材として量子ドットシートを使用するバックライトユニット向けに開発した。量子ドットシートに青色光を照射すると、狭帯域の発光スペクトルが得られる。この光がバックライトユニット内に設けられたカラーフィルタを透過する仕組みだ。この方法だと光損失を最小限に抑えることができ、色彩が鮮明となるという。しかも、「一般的な白色LEDを用いた場合に比べて、システム効率は10〜15%向上し、色域のカバー率は33%改善される」(同社)と主張する。

 2品種ともパッケージの外形寸法は、3.8×1.0×0.6mmと小さい。指向角は120°、色温度は2700〜10000K、LEDチップの駆動電流は20mA、電圧は3.0V以下である。

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