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中国の「北斗」にも対応する測位用ICを発表STマイクロ Teseo III

STマイクロエレクトロニクスは、中国の北斗の他、GPS、準天頂衛星、ガリレオ、グロナスといった複数の衛星測位システムに対応する測位用ICの新製品ファミリを発表した。

» 2014年01月22日 19時40分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクス(以下、STマイクロ)は2014年1月21日、中国の衛星測位システム「北斗」など各国の衛星測位システムに対応した1チップタイプの測位用ICの製品ファミリ「Teseo III」を発表した。2014年1〜3月中にサンプル出荷を開始する予定としている。

 新しいTeseo IIIファミリは、RF、デジタル制御回路、フラッシュメモリを内蔵する1チップタイプの測位用ICである。従来の測位用ICファミリ「Teseo II」をベースに開発し「測位精度がさらに向上している」(STマイクロ)という。自動車用途などで用いられるセンサーを使った推測航法(デッド・レコニング)やアシスト型GNSSをサポートする。

1チップタイプの測位用IC「Teseo III」

 対応する衛星測位システムは、北斗の他、GPS(米国)、準天頂衛星(日本)、ガリレオ(欧州)、グロナス(ロシア)。

 Teseo IIIファミリには、2つの製品シリーズがあり、「STA8089シリーズ」はTeseo IIとピン配置互換品で、「STA8090シリーズ」は、高効率パワーマネジメントユニット搭載品となっている。

 STマイクロでは、「位置にかかわらず複数衛星による同時測位が可能なため、ビル群のように建物などの障害物によって衛星からの受信が困難な場所でも優れた精度を発揮する。新製品は、Teseoファミリの他の製品と同様に、優れた処理能力と設計柔軟性により、高い測位精度と屋内感度性能を両立している」としている。

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