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最大60%の節電効果、IDTのLVDSクロック・ファンアウトバッファICIDT 8P34S

「8P34S」ファミリは、電源電圧を1.8Vに抑えつつ、AC特性は3.3V品と同等の性能を備えたLVDSクロック・ファンアウトバッファICである。精度やビット誤り率などを犠牲にすることなく、最大60%の節電効果と、優れた放熱性を実現できるという。

» 2014年01月31日 15時30分 公開
[EDN Japan]

 IDT(Integrated Device Technology)は2014年1月、電源電圧を1.8Vに抑えつつ、AC特性は従来の3.3V品と同等の性能を備えたLVDSクロック・ファンアウトバッファIC「8P34S」ファミリを発表した。精度やビット誤り率などを犠牲にすることなく、最大60%の節電効果と優れた放熱性を実現できるという。複雑で低ノイズ、高速なクロック設計が要求される通信/ネットワーク機器、コンピュータ機器などの用途に向ける。

 8P34Sファミリは、受信したクロックやデータの信号を複製して、システム内の他の複数デバイスに提供するためのICである。電源電圧が3.3Vの従来製品と同等の性能を維持しつつ、消費電力を大幅に低減できるのが大きな特長だ。この結果、プリント基板上の実装密度を高めることができ、冷却コストも低減させることが可能となる。

LVDSクロック・ファンアウトバッファIC「8P34S」ファミリの外観

 8P34Sファミリは、対応する出力数によって2出力の「8P34S1102i」、4出力の「8P34S1204i」、6出力の「8P34S1106i」、8出力の「8P34S1208i」および12出力の「8P34S1212i」の5品種を用意している。パッケージは16〜40端子VFQFNで供給され、高電圧品のピン配置と互換性がある。

 さらに、RMS位相ノイズを39フェムト秒まで下げることができたり、1.2GHzまでの周波数に対応したりすることができる、といった特長がある。

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