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ブラスレスDCモータ制御のコストを4割削減可能、ルネサスのマイコンルネサス RL78/G1Gグループ

ルネサス エレクトロニクスの「RL78/G1G」グループは、ブラスレスDCモータ制御のシステムコストを従来に比べて4割削減することが可能なマイコンである。扇風機やフードプロセッサ、電動工具など、ブラスレスDCモータ搭載の小物家電用途に向ける。

» 2014年09月29日 15時30分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2014年9月、ブラスレスDCモータ制御のシステムコストを従来に比べて4割削減することが可能なマイコン「RL78/G1G」グループのサンプル出荷を始めた。扇風機やフードプロセッサ、電動工具など、ブラスレスDCモータ搭載の小物家電用途に向ける。

 RL78/G1Gグループは、これまで中国のモータ制御市場で高いシェアを獲得してきたマイコンをベースに、世界市場で利用できるようにブラッシュアップしている。特に、モータ制御に必要な仕様のみに絞り込んだ。さらに、これまで外付けしていたアンプやコンパレータを内蔵するとともに、搭載するフラッシュメモリの小容量展開などにより、搭載部品の大幅なコスト低減を可能とした。

RL78/G1Gグループの外観

 内蔵したプログラマブル・ゲインアンプ(PGA)は、微小な信号の増幅率(4〜32倍)をソフトウェアで変更することが可能だ。コンパレータは2チャネル内蔵し、反応時間は最大0.15μsと速く、これまでより1/8短縮した。また、コンパレータはPGAの出力信号を選択することが可能であり、インバータ回路の過電流保護に利用することができる。この機能を用いると、フードプロセッサなどでモータの回転異常が発生した場合でも、瞬時に異常を感知して、安全に停止させることができるという。

 RL78/G1Gグループは、パッケージや搭載するフラッシュメモリ容量などによって6品種を用意した。最小パッケージは30端子QFPである。フラッシュメモリ容量は8kバイトからとなっている。サンプル価格は、44端子QFPでフラッシュメモリ容量16kバイト、RAM容量1.5kバイト品の「R5F11EFAAFP」が150円。RL78/G1Gグループは2014年12月より、順次量産を開始する。

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