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高い放射線耐性を実現、STマイクロの電圧リファレンスICSTマイクロ RHF1009A/100

STマイクロエレクトロニクスの「RHF1009A」と「RHF100」は、宇宙空間に存在する高レベルの放射線に対する耐性を備えたシャント電圧リファレンスICである。航空宇宙用機器などの用途に向ける。

» 2014年10月20日 14時35分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2014年10月、宇宙空間に存在する高レベルの放射線に対する耐性を備えたシャント電圧リファレンスICとして「RHF1009A」と「RHF100」の2品種を発表した。航空宇宙用機器などの用途に向ける。

QML-V認定を取得

 「RHF1009A」と「RHF100」は、航空宇宙機器などに向けた同社製品群「Rad-Hard」シリーズとして、新たに追加した。RHF1009Aは出力電圧が2.5〜5.5Vと可変で、RHF100は1.2Vの固定である。いずれも、同社独自の250nmプロセスのBiCMOS技術を用いて製造される。温度係数は5ppm(標準値)と低く、精度は±0.15%と高い。カソード電流範囲も40μA〜12mAと広いのが特長だ。

「RHF1009A」と「RHF100」の外観

 「RHF1009A」と「RHF100」は、米国国防兵站局(DLA)によるQML-V認定を取得している。欧州の宇宙船/衛星および関連装置メーカー向けに定義された推奨部品表(European Preferred Part List)にも登録されるなど、高い放射線耐性を実現した。300kradまでELDRS(Enhanced Low Dose Rate Sensitivity)フリーで、シングルイベントラッチ(SEL)の影響を受けないという。過渡的な電圧変化を引き起こすシングルイベントトランジェント(SET)が発生する可能性も低く抑えている。

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