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耐圧650Vで高速スイッチング用途向け、IRジャパンのIGBTIR IRGP47xxファミリ

インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)の「IRGP47xx」ファミリは、耐圧が650Vと高いIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)である。太陽光発電用インバータ、溶接装置、産業用モータ、電磁調理器、無停電電源装置など、高速スイッチングを行う用途に向ける。

» 2014年10月21日 11時20分 公開
[EDN Japan]

 インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は2014年10月、耐圧が650Vと高いIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)「IRGP47xx」ファミリを発表した。太陽光発電用インバータ、溶接装置、産業用モータ、電磁調理器、無停電電源装置など、高速スイッチングを行う用途に向ける。

 IRGP47xxファミリは、出力電流範囲が15〜90Aで、トレンチ構造を採用しているため、導通損失とスイッチング損失を低減することができた。製品はIGBTのみをパッケージに収めた製品として「IRGP4760/4790」の2品種、IGBTと逆回復電荷が小さいソフトリカバリダイオードを同一パッケージに実装した製品として「IRGS4715D」、「IRGB4715D」、「IRGP4740D/4750D/4760D/4790D」の6品種を用意している。

「IRGP47xx」ファミリの外観

 IRGP47xxファミリは、対応できるスイッチング周波数が8〜30kHzと広く、高速駆動の用途に適した製品である。短絡耐量は6μsと大きく、並列接続しやすいようにコレクタ‐エミッタ間飽和電圧の温度係数は正とした。また、降伏電圧が高く、天候の変化や商用電源が不安定になっても、安定した出力を得ることができるという。

 この他、100℃におけるコレクタ‐エミッタ間飽和電圧は1.7V(標準値)と低く、全スイッチングエネルギーが小さいため、消費電力を節減することが可能だ。最大接合部温度は175℃である。米国における参考価格は、1万個購入時の単価で1.32米ドルからとなっている。

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