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マスタ/スレーブ機器間の機密データ転送を保護、マキシムのセキュア認証用ICマキシム MAX66242

Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースを搭載したセキュア認証用IC「MAX66242 DeepCover」を発表した。

» 2014年11月07日 19時20分 公開
[EDN Japan]

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2014年11月、ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースを搭載したセキュア認証用IC「MAX66242 DeepCover」を発表した。医療データのセキュアなワイヤレス転送などの用途に向ける。

 MAX66242は、マスタ/スレーブ機器間のセキュアなワイヤレスデータ通信を可能とするICである。チップに内蔵された実証済みSHA-256暗号エンジンは、データダウンロード用の秘密鍵に基づいて対称チャレンジ/レスポンス認証を実行する。

MAX66242を内蔵した用途の一例

 MAX66242に搭載されたI2Cインタフェースポートは、データ書き込み用コントローラを別途用意しなくても、セキュアなデータ交換用のマスタポートあるいはスレーブポートとして動作させることができる。また、MAX66242は複数のメモリ設定が可能なオプションを備えている。ユーザーはセキュアなマスタ/スレーブシステムを構成して、EEPROMエミュレーションモードによりリセット不可のカウンタを作成すれば、使用回数の制限を設定することができる。ペアリングコードを安全に保存するために、Wi-FiやBluetoothとの接続を用意することも可能である。

 MAX66242は、エナジーハーベスティング機能を内蔵している。このため、外部から電源供給がなくても動作させることができる。しかも、1.8Vおよび3.3Vと2種類のエナジーハーベスティング電圧出力に対応しており、I2Cインタフェースを介して接続された温度センサーなどのスレーブ機器に対して給電することが可能だ。動作温度範囲は−20〜85℃である。

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