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» 2015年03月11日 08時30分 UPDATE

Wired, Weird:オンラインで電源修理の支援をやってみた (1/3)

アナログ電子回路技術者向け掲示板サイトに書き込まれた電源修理に関する相談。書き込み主は、修理せざるを得ない切羽詰まった様子だったので、オンラインサイト越しに電源修理を支援してみた。無事に修理できたようだが、危険と隣り合わせであることも学んだ。

[山平豊(内外テック),EDN Japan]

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 アナログ電子回路技術者向け掲示板サイト(BBS)「アナログ電子回路コミュニティ」(提供:アナログ・デバイセズ / 運営協力:EDN Japan)に電源の修理支援を求める書き込みがあった。せっかくの機会なので、オンライン越しに電源の修理サポートが可能かやってみた。結果的にはうまく修理できたが、オンラインを通じた支援は危険と隣り合わせであることもよく分かった。今回はオンラインでの修理支援の例を報告する。


うかがえる、切羽詰まった状況

 BBSに書き込まれた電源不良に関する相談の内容は次の通りだった。

AC100-120V,200-240V 50/60Hzのどのレンジでも感知してDC24V、5V、-5Vなどを出力する電源装置です。115V以上のどの電圧でも正常に作動しますが、100V時に5Vのところ4.8Vしか出力しません。電源装置を取り出して24Vのファンポートにファンを接続してONにして、24Vポートを計測しますと19V程度です。(ファンを接続しないとポートに電圧が乗ってこないので)120V時には19.5Vです。この差を感知して本体が始動しません。頭の平滑コンデンサと思われる直列(?)の2個の電解コンデンサは交換してみましたが変化ありませんでした。

 かなり正確に情報が入力されており、鮮明な基板の写真もBBSに添付されていた。図1に示す。

tt150311WW001.jpg 図1 BBSに書き込まれた電源不良に関する相談に添付されていた基板の写真 (クリックで拡大) BBS「アナログ電子回路コミュニティ」のスレッド“SW電源 DC出力低下”より

 記載された内容から不具合の原因はおおよそ推測できたが、この電源回路の構成を理解するため、図1の写真からの回路情報を収集した。

 図1の右上が電源入力部でFuse(F1)とFilter(TR1)を通してDiodeブリッジ(BD1)に接続されており、AC電源は整流されて2個の直列のコンデンサに接続されていた。電源の出力は±5V 24Vであり、PC用のATX電源の基板と思われた。

 はんだ面の写真があれば確実に回路の確認ができるがこれだけの情報があれば「どうにか修理の支援ができるのではないか」と思い、この修理支援を求めた投稿者からいろいろ情報を聞き出していった。その結果、この投稿者の手元には、電解コンデンサの容量測定ツールやオシロスコープもない状態だということが分かった。投稿者は電子回路の知識が乏しいようだ。

 その一方で、「電源を直さざるを得ない!」という投稿者の切羽詰った気持ちが筆者に伝わってきた。若干、迷いもあったが、オンラインでの電源修理の支援をすることにした。

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