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電力基本確度±0.04%を実現、測定範囲も拡大したパワーアナライザ横河メータ&インスツルメンツ WT3000E

横河メータ&インスツルメンツは、電力基本確度が±0.04%と高いプレシジョンパワーアナライザ「WT3000E」を発売した。家電製品や産業機器、EV/HEV、太陽光発電装置など、より高精度の電力測定が要求される用途に向ける。

» 2015年03月13日 12時00分 公開
[EDN Japan]

 横河メータ&インスツルメンツは2015年3月、電力基本確度が±0.04%と高いプレシジョンパワーアナライザ「WT3000E」を発売した。家電製品や産業機器、EV/HEV、太陽光発電装置など、より高精度の電力測定が要求される用途に向ける。

 WT3000Eは、これまで多くの納入実績を持つ「WT3000」の後継機種となる。現行のWT3000でも、±0.06%の電力基本確度を実現していたが、WT3000Eはさらに測定精度を向上させ、「世界最高クラスの精度を達成した」と主張する。これによって、効率のわずかな改善効果なども、より正確に評価することが可能となる。

WT3000Eの外観

 WT3000Eは、最大4点までの電流入力が可能で、1台の装置で幅広いレンジを測定できるのも特長である。電流の入力端子(入力エレメント)は、30Aエレメント(測定レンジは0.5〜30A)と、2Aエレメント(同5mA〜2A)の2種類を用意している。複数の入力端子を搭載する場合、従来は同種の入力エレメントを選択する必要があったが、WT3000Eは30Aと2Aの入力エレメントを混在して用いることが可能となった。これにより、待機モード時の微小な電力から通常動作の消費電力まで、幅広いレンジの測定を1台でカバーすることができる。

 例えば、IEC61000-3-2高調波規格試験、およびIEC61000-3-3電圧変動/フリッカ規格試験においても、2A入力エレメントと30A入力エレメントの混載モデルを利用することで、微小な電流から16AまでのIEC規格試験を1台で行うことが可能である。

 基本構成の価格(税別)は、入力エレメント数によって異なり、1端子の「WT3001E」が138万円より、4端子の「WT3004E」が328万円より、となっている。この他、オプションで高度な演算機能やプリンタ、イーサネット通信端子などを搭載することもできる。

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