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IoT機器に対応、「IEEE 802.15.4」準拠のトランシーバICフリースケール MCR20AVHM

フリースケールの「MCR20AVHM」は、無線規格「IEEE 802.15.4」準拠の2.4GHz無線トランシーバICである。IoT(モノのインターネット)機器などの用途に向ける。

» 2015年04月27日 12時55分 公開
[馬本隆綱EDN Japan]

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン(以下、フリースケール)は2015年4月、無線規格「IEEE 802.15.4」準拠の2.4GHz無線トランシーバIC「MCR20AVHM」を発表した。民生分野や産業分野におけるIoT(モノのインターネット)機器などの用途に向ける。出荷開始は2015年6月初めを予定している。

 MCR20AVHMは、ワイヤレスセンサーネットワーク用途などに適した通信規格である「IEEE 802.15.4」に準拠している。このICをARM Cortex-M0+コアやCortex-M4コアをベースとした同社製マイコン「Kinetis」と組み合わせて用いることにより、「ZigBee」や「Thread」あるいは独自方式のワイヤレスプロトコルに対応した無線通信環境を、容易に構築することができる。

MCR20AVHMの回路ブロック図 (クリックで拡大) 出典:フリースケール

 MCR20AVHMは、1個の無線チップで複数のネットワークとの通信を可能とするハードウェア制御のデュアルPAN機能や、過酷な通信環境でも堅牢なRF性能を実現できるアンテナダイバーシティなどを備えている。パッケージは外形寸法が5×5mmの32端子LGAで供給する。

 なお、MCR20AVHM向けにFreedom開発キットも用意している。このキットを同社の「Kinetis KL46」および「Kinetis K64F」搭載のFreedomボードに組み込むことで、フル開発システムを構築することができる。

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