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WPC Qi規格ミディアムパワー準拠のワイヤレス給電制御ICローム BD57015GWL/BD57020MWV

ロームは、ワイヤレス給電制御IC「BD57015GWL」(受信・端末側)と「BD57020MWV」(送信・充電側)を開発した。Qi規格ミディアムパワーに準拠し、10Wクラスのアプリケーションでワイヤレス給電できる。

» 2015年05月11日 11時35分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2015年4月、ワイヤレス給電制御IC「BD57015GWL」(受信・端末側)と「BD57020MWV」(送信・充電側)を発表した。サンプル出荷は同年7月からで、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器などの用途に向ける。

 BD57015GWL/BD57020MWVは、2015年中に公開予定のWPC(Wireless Power Consortium)最新Qi規格ミディアムパワー(15W以下)に準拠するチップセット。最大出力電力はBD57015GWLが10Wで、BD57020MWVが15W。タブレットPCなど、10Wクラスのアプリケーションでワイヤレス給電が可能になるという。

BD57015GWL/BD57020MWVのイメージ

ミディアムパワー用新FODを搭載

 Qi規格に必須とされる、安全動作のためのミディアムパワー用新FOD(異物検出機能)を搭載した他、既存のローパワー(5W以下)との互換性も備えた。これにより、スマートフォンやタブレットPCなどのアプリケーションで、従来規格より最大2倍の電流で端末を充電することができる。

 受信・端末側のBD57015GWLは、国際規格PMAにも対応。さまざまな環境でワイヤレス給電を使用できる他、出力電圧の変更が容易で、幅広いアプリケーションに対応できる。さらに、位置ずれ検知機能により、端末充電時に位置のずれを検知し、アラームで通知することで、充電の効率化を図った。

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