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伝搬遅延特性50nsの絶縁IGBTゲート・ドライバアナログ・デバイセズ ADuM4135

アナログ・デバイセズは、モーターの電力効率、信頼性、システム制御性能を改善する絶縁IGBTゲート・ドライバ「ADuM4135」を発表した。50nsの伝搬遅延と15nsの遅延スキューにより、デッド・タイムを最小化できる。

» 2015年05月28日 09時30分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズは2015年5月、モーターの電力効率、信頼性、システム制御性能を改善する絶縁IGBTゲート・ドライバ「ADuM4135」を発表した。

 ADuM4135は、同社のiCouplerデジタル・アイソレータ技術を使用し、ガルバニック絶縁による高い安全性と信頼性を確保している。コモン・モード過渡耐圧(CMTI)は100kV/μsで、ピーク出力電流は4Aとなっている。

伝搬遅延50ns/遅延スキュー15ns

「ADuM4135」のイメージ 「ADuM4135」のイメージ

 50ns(代表値)の伝搬遅延と15ns(代表値)の遅延スキューにより、システム設計者はローサイド/ハイサイド・スイッチング間のデッド・タイムを最小化できる。これにより、損失を最小化し、システム全体の性能改善が可能になるという。安全機能には、ミラー・クランピングと非飽和検出機能を内蔵した。

 さらに、CMTI性能と小さな伝搬遅延により、高速過渡特性のシステムにおけるSiCやGaNなど、新しいパワー・スイッチ技術による高いスイッチング周波数もサポートした。

 パッケージは16ピンの広幅SOICで、クリーページおよびクリアランスは8mmとなる。1000個受注時の単価は2.26米ドル。既にサンプル出荷を行っており、2015年6月に量産を開始する予定。同社では、ADuM4135を利用することで、高効率モーターのIE3/IE4などの規格に準ずることができるとしている。

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