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入力電流が設定可能な双方向昇降圧スーパーキャパシタチャージャリニアテクノロジー LTC3110

リニアテクノロジーは、1個または直列接続された2個のスーパーキャパシタの充電でアクティブ・バランス調整を行う、入力電流を設定可能な双方向昇降圧スーパーキャパシタチャージャ「LTC3110」を発売した。

» 2015年07月01日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 リニアテクノロジーは2015年6月、1個または直列接続された2個のスーパーキャパシタの充電でアクティブ・バランス調整を行う、入力電流を設定可能な双方向昇降圧スーパーキャパシタチャージャ「LTC3110」を発売した。

 LTC3110は、独自の低ノイズ昇降圧トポロジーにより、2個の独立したスイッチング・レギュレータの役割を果たすため、サイズ、コスト、複雑さを低減できる。充電モードからバックアップ・モードへの自動切り替えが可能で、バックアップ・モードでは、スーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーにより、1.71〜5.25Vのシステム電圧VSYSを維持できる。スーパーキャパシタ蓄電入力VCAPは動作範囲が5.5〜0.1Vと広いため、スーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーを全て利用でき、バックアップ時間の延長や蓄電コンデンサの小型化が可能になるという。

2A双方向昇降圧スーパーキャパシタチャージャ

入力電流は最大2Aまで設定可能

 充電モードでは、安定化したシステム電圧を使ってスーパーキャパシタの充電とバランス調整を行い、VCAPは昇降圧PWM(パルス幅モジュレータ)により、VSYSより高いまたは低い電圧に効率的に充電する。平均入力電流制限は、±2%の精度で最大2Aまでプログラム可能で、コンデンサの再充電時間を最短にしながら、システム電源への過負荷を防ぐことができる。

 さらに、入力電流制限と最大コンデンサ電圧を抵抗で設定でき、平均入力電流0.125〜2Aの範囲で高精度な制御を可能にした。ピンで選択可能なBurst Mode動作により、暗電流をスタンバイ時は40μA、シャットダウン時は1μA未満に減少できる。

 パッケージは小型24ピンTSSOP/4×4mmのQFNで、動作温度範囲はE/Iグレードが−40〜125℃、Hグレードが−40〜150℃となる。Eグレードの1000個時の参考単価は、4.45米ドルから。

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