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CPUコアから独立動作する周辺モジュール内蔵PICMicrochip PIC16F18877/PIC16F1579

Microchip Technologyの「PIC16F18877」と「PIC16F1579」は、CPUコアから独立して実行することができる周辺モジュール(CIP)を内蔵した8ビットPIC MCU(マイクロコントローラ)ファミリである。IoT(モノのインターネット)機器、ウェアラブル機器などの用途に向ける。

» 2015年07月27日 15時00分 公開
[EDN Japan]

 Microchip Technologyは2015年7月、CPUコアから独立して特定機能を実行することができる周辺モジュール(CIP)を内蔵した8ビットPIC MCU(マイクロコントローラ)ファミリとして、新たに「PIC16F18877」と「PIC16F1579」の2ファミリを発表した。民生電子機器やIoT(モノのインターネット)機器、ウェアラブル機器などの用途に向ける。

 PIC16F1579ファミリは、最大28kバイトのフラッシュメモリ及び、LED照明制御やモーター制御に向けたCIPを内蔵しており、今回は14〜20端子のパッケージ品など4製品を用意した。また、それぞれ独立したタイマーを備えた4個の16ビットPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)を内蔵しており、エッジアライン、センターアライン、その他の出力モードを含む出力及び信号生成の機能を備えている。通信機能としては、LIN及びDMX接続に対応するシリアルインタフェースを搭載した。

PIC16F1579ファミリの外観(左)と、PIC16F1579ファミリの主な回路ブロック図 (クリックで拡大) 出典:Microchip Technology

 PIC16F18877ファミリは、最大56kバイトのフラッシュメモリを搭載しており、8〜40端子のパッケージで供給する。また、演算機能を備えたA-Dコンバータを内蔵しており、積算や平均化、ローパスフィルタなどの処理を含む入力及びセンサーインタフェースの機能をハードウェアで実行することができる。このため、CPUコアがスリープ状態や他のタスクを実行している時でも、周辺モジュール側でさまざまな処理を行うことができる。

PIC16F18877ファミリの外観(左)と、PIC16F18877ファミリの主な回路ブロック図 (クリックで拡大) 出典:Microchip Technology

 また、XLP(eXtreme Low Power)技術により、アイドルやDozeモードに対応することができ、動作時の消費電流を節減することができる。これとは別に、周辺モジュール無効化機能を搭載しており、特定の周辺モジュールについて必要がない場合には電源を切断し、漏れ電流をゼロにすることも可能である。

この他、2つのファミリとも、ペリフェラルピンセレクト機能(PPS)を搭載しており、ピン割り当てと配線パターンの自由度が高い。このため、EMIとクロストークを最小限に抑えることも可能となる。また、両ファミリとも動作電圧範囲は1.8〜5.5Vと広い。

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