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室内照明の明るさをデジタル制御するDesign Ideas パワー関連と電源(2/2 ページ)

» 2015年08月25日 11時30分 公開
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好みの温度や明るさを記憶することも

 D-Aコンバータの第2出力は、TRIACベースの調光回路を制御する。この回路は、ポテンショメーターに代わってD-Aコンバータが制御する以外は、通常の調光装置と同じように動作する。フォトダイオードは照明の輝度を検出する。OP07はその出力を増幅し、ADT7516のアナログ入力の1つに印加する。

 ADT7516はポテンショメーターとフォトダイオードのレベルをデジタル値に変換し、PICコントローラーは、この値によって明るさを設定値にする。フォトダイオードの検出レベルがポテンショメーターの設定より低いとコントローラーは調光用D-Aコンバータの出力値を増やし、高いと減らす。

 ADT7516の特徴の1つは、測定チャンネルすべてを常時モニターできることである。動作中に切り替えを初期化する必要はなく、4値レジスターの状態をリードバックし、プログラムに従って動作するだけでよい。

 この回路は室内の明るさを一定に保つ。自然光だけで十分な場合は照明を抑えるため、消費電力の節減になる。また、電球が長持ちするため広いオフィスであれば保守管理費用の節約にもなる。応用すれば空調の制御をはじめ、個々の好みの温度や明るさを記憶することもできるようになる。

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回路 | 照明 | ダイオード | LED | Design Ideas


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