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化学分析装置向け低バイアス電流のオペアンプアナログ・デバイセズ ADA4530-1

アナログ・デバイセズは、化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530-1」を発表した。コストとサイズを縮小し、広い温度範囲で最高レベルの精度とデータを提供する。

» 2015年11月06日 09時00分 公開
[EDN Japan]

センサーの感度を最大限に利用可能

 アナログ・デバイセズは2015年10月、化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530-1」を発表した。設計時間やコスト、サイズを縮小しながら、従来より広い温度範囲で最高レベルの精度とデータの提供が可能になる。

 ADA4530-1の入力バイアス電流は、125℃で250fA、85℃では20fAとなっている。室温から85℃まで20fAの同じ入力バイアス電流仕様にできる。製造時に室温と125℃でテスト済みの製品は他になく、バイアス電流の広範囲にわたる変化にも対応可能なので、システム設計者はセンサーの感度を最大限に利用することができるという。

 超低入力バイアス電流により、ADA4530-1は高精度のモニタリング/分析機器に用いられるフォトダイオードや、高出力インピーダンスセンサーのような出力負荷に敏感なセンサーのインタフェースに向いている。高インピーダンスバッファとしても使用できる。

化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530-1」

 また、入力コモンモード電圧を追跡するオンチップガードバッファを内蔵。相互接続シールド用ガードシールドの駆動に有用な出力を提供するため、出力ドライブ用の別回路を設計する必要がなくなる。これにより、センサーインタフェースの設計が簡素化され、設計時間やコスト、PCB面積を削減できるという。

 1000個受注時11.40米ドルで、8ピンSOICパッケージで量産出荷中である。

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