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» 2016年02月03日 12時00分 UPDATE

TDK P27シリーズ:最大30A対応の大型突入電流防止NTCサーミスター

TDKは2016年2月2日、突入電流防止用NTCサーミスターとして、最大30Aの大電流耐量を実現した大型品「P27シリーズ」の量産出荷を開始した。

[竹本達哉,EDN Japan]

 TDKは2016年2月2日、突入電流防止用NTCサーミスター(NTC突入電流リミッタ)として、最大30Aの大電流耐量を実現した大型品「P27シリーズ」の量産出荷を開始した。電流耐量が従来よりも1.5倍になったことで、NTCサーミスター使用個数を削減できるなどの利点が生まれる。

 モーターやインバーター、スイッチング電源などの始動時には、突入電流と呼ばれる大きな電流が発生する。この突入電流から回路を保護するための1つの方法として、NTCサーミスターを保護したい回路の前段に挿入する方法がある。

 温度センサーなどの用途に用いられるNTCサーミスターは、室温では抵抗が高く、温度上昇に伴い抵抗値が下がるという特性がある。そのため、始動当初の室温環境で、高い初期抵抗で突入電流を制限し、その後、電流の負荷などで生じる自己発熱により、NTCサーミスタの抵抗値は下がり、抵抗が不要となる連続動作時には無視できる程度の低い抵抗値で電流を通す仕組みだ。

tt160203TDK_001.jpg 最大30Aの大電流耐量を実現した突入電流防止用NTCサーミスター「P27シリーズ」

 TDKでは、突入電流防止用NTCサーミスターを「EPCOSブランド」として展開。これまでは、1.3Aから20Aまでの電流耐量を持つ製品をラインアップしてきた。今回、量産出荷を開始した新製品は、これまでよりも、電流耐量を高めたもの。これまでの最大品よりも2mm程度大きい27mm径の大型ディスクを採用し、初期抵抗(25℃時)0.5Ω品で最大電流耐量30Aを実現した。初期抵抗が最も大きい10Ω品でも、電流耐量15Aを達成している。最小抵抗値についても「極めて低い特徴を備え、直流、交流のいずれの回路でも、動作時の消費電力の低減に貢献する」(TDK)。30A/0.5Ω品の最小抵抗値は0.011Ω、15A/10Ω品の最小抵抗値は0.053Ωとなっている。

 なお、P27シリーズは6種類あり、いずれもディスク径27mm(外形寸法は31mm)、ディスク厚7mm以下、リードピッチは7.5mmとなっている。価格については、非公表としている。

tt160203TDK_002.jpg 「P27シリーズ」の主な特性 (クリックで拡大) 出典:TDK

 TDKでは、「業務用エアコンや産業用モーターなどの用途で、大電流対応のニーズが増加している。これまで、電流耐量20Aクラスでは十分なマージンを確保できなかったり、仕方なく2個のNTCサーミスターを使用していたりするケースも多くなっていた。より大きな電流に対応する新製品により、より安全性を高めた設計や部品点数削減を行いやすくなる」としている。

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