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» 2016年10月25日 11時30分 UPDATE

IoT時代の無線規格を知る【Z-Wave編】(5):Z-Wave認証のフローとチェックポイント (1/3)

ホームネットワーク向け無線規格として、海外を中心に普及が進む「Z-Wave」について解説していく本連載。連載最後となる今回は、認証フローとチェックポイントについて解説する。

[小川誠(Z-Works),EDN Japan]

認証のフローとチェックポイント

 IoT(モノのインターネット)の実現に求められる技術の1つとして、海外を中心に普及が進むホームネットワーク向け無線規格「Z-Wave」が注目を集めている。本連載では、Z-Waveの国内動向に加えて、なぜ相互互換性を実現できるかをひもといてきた。

 前回は、互換性維持の要であるコマンドクラスのアーキテクチャについて解説した。連載最後となる今回は、認証のフローとそのチェックポイントについて紹介する。

8つの認証ステップ

 Z-Waveは、Sigma DesignsのSoC「500 Series」の出荷に合わせて、2013年10月に認証プログラム「Z-Wave Plus」が始まっている。これまでの認証は「Z-Wave Classic」と呼ばれているが、Z-Wave PlusとZ-Wave Classicは下位互換性を持つため、過去のZ-Wave製品でも問題なく使用することが可能だ。

 Z-Wave Plusで追加されたのが「Role Type」である。これまで、Device Classで各デバイスの役割が規定されていたが、Role Typeとして切り出されてシンプルに整理された。Z-Waveが使用された2000年ころは専用リモコンが多かった。しかし、スマートフォンの使用が主流となり、ゲートウェイも多様化したため、役割を見直すことになった。

Z-Wave認証のフロー (クリックで拡大)

 Z-Wave Plusの認証は、以下の8つのステップがある。

Step1:Product Development

開発では、Z-Wave SDKに含まれるサンプルコードを基にすることになる。これをベースに開発する製品に応じて、デバイスタイプ、コマンドクラスを確定を行う。合わせて、Manufacture IDなど固有IDの付加準備をする。

Step2:Self Certification Test

開発のめどがついたら、SDKに含まれるデータ解析ツール「Zniffer」、Z-Waveアライアンスメンバーならば「CTT(Compliance Test Tool)」などを活用し、自己認証を行う。

Step3:Certification Form

Z-Waveアライアンスに、Web上で認証フォームの申し込みを行う。

Step4:Test House checkForm

テストハウスでの検証の申し込みに進む。製品を2セット送付する必要があり、使い方も英文で用意しなければならない。テストハウスは、米国、ドイツ、中国北京にある。

Step5:Market Certification

Z-Wave Plusから追加されたステップである。ロゴの印刷や説明書での言い回しなど、製品のハードウェア、ソフトウェアに依存しない点の検証を行う。

Step6:Test House Verification

テストハウスに、テスト用の製品と使い方の送付、テスト費用支払いが終わった後にテストがスタートする。最大で60日かかるが、通常は2週間ほどで終わる。

Step7:Test Result Send to Certification group

検証結果が他の認証機関に通知され、認証の番号が通知される。

Step8:Ship

出荷承認となる。

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