連載
» 2016年10月31日 11時30分 UPDATE

中堅技術者に贈る電子部品“徹底”活用講座(1):フェライト(1) ―― 磁性 (1/4)

“電子部品をより正しく使いこなす”をテーマに、これからさまざまな電子部品を取り上げ、電子部品の“より詳しいところ”を紹介していきます。まずは「フェライト」について解説していきます。

[加藤博二(Sifoen),EDN Japan]

本連載の開始にあたって

 本連載では分かったつもりで使ってきた電子部品の“より詳しいところ”を解説していきます。

 電子部品について深く知ることで、より正しく電子部品を使用し、「分かって使う」実践活動の一助になればと思います。

 連載最初の電子部品として「フェライト」を数回にわたって取り上げます。


磁性とは何か?

 磁力とは磁石が互いに引き合い、あるいは反発しあうような場合に感じられる、いわゆる「力」のことであり、磁性とはこの磁力に反応する物質固有の性質のことです。ちなみに、このような力の伝達が行われている場(フィールド)を磁界(磁場)、磁性を持つ物質を磁性体と呼び、磁性を発現させることを「磁化する」と言います。磁界は電荷の運動*1によって生じ、磁束は磁界の様子(方向、強さ)を表します。

*1:電荷の運動とは電子の運動(=電流)のことです。

 磁性体は物質中の磁束の変化によって表1のように分類されます。また、物質によって異常に強い磁性を有するもの(例:鉄など)があり、これらを特別に強磁性体と呼びます。

 さらに強磁性体は本連載で取り上げる、コア材などに用いられる
①磁界を与えた場合のみ磁性を発現するもの(軟磁性体)    と、

磁石材料などに用いられる
②磁界を与えなくても常時、磁性を発現するもの(硬磁性体)
に分けられます。

表1:磁性体の分類 (クリックで拡大)
*2:一般には磁束の変化のないものも常磁性に含めます。
*3:反磁性体の有名なものとしては超伝導物質の浮遊コマがあります(マイスナー効果)。
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