ハウツー
» 2016年12月27日 11時00分 UPDATE

Design Ideas パワー関連と電源:負電圧電源をロジック信号でオン/オフする (2/2)

[EDN Japan]
前のページへ 1|2       

正電圧電源を検出する簡単な回路

 図4は、正電圧電源を検出する簡単な回路である。検出しきい値VはツェナーダイオードD1の降伏電圧、Q1のVBE、各抵抗の値およびMIC4451の入力しきい値によって決まる。ベース電流誤差を無視すると、Q1のコレクター電流の概略値は、IC=IA−IBすなわちIC={(V−VZ−VBE)/RA}−VBE/RBとなる。

 V=7Vとし、5.6V のツェナーダイオードと図4の部品値を用いると、ICについて解くことができ、IC=(7−5.6−0.65)V/1.8kΩ−(0.65V/3kΩ)=(0.416−0.216)mA=0.200mAが得られる。MIC4451の入力しきい値は標準で1.5Vであるので、この回路はRCIC=1.5Vのときに作動し、RC=1.5V/0.2mA=7.5kΩとなる。

左=図4:正電圧電源の検出回路 (クリックで拡大)
この回路は正電源の電圧値をセンシングし、その値があるしきい値を超えると、負電源をターンオンにする。
右=図5:正電圧電源検出時における負電圧電源の特性 (クリックで拡大)
図4の回路では、正電源の電圧が1.5Vを超えると負電源をターンオンにする。

 図5は、正電圧電源検出による負電圧電源スイッチのオン/オフ動作の詳細である。

 以上のように、高速MOSFETゲート駆動用ICの新しい用途として、負電源のスイッチ回路に利用することが可能である。MIC445xファミリーを用いれば、ロジック信号と容易にインタフェースを取ることができる。簡単な回路を用いて、正電源電圧のレベルを検出し、正電圧があるしきい値を超えたときに、負電源をオンにすることが可能である。

Design Ideas〜回路設計アイデア集

【アナログ機能回路】:フィルター回路や発振回路、センサー回路など

【パワー関連と電源】:ノイズの低減手法、保護回路など

【ディスプレイとドライバー】:LEDの制御、活用法など

【計測とテスト】:簡易テスターの設計例、旧式の計測装置の有効な活用法など

【信号源とパルス処理】:その他のユニークな回路



※本記事は、2008年7月29日にEDN Japan臨時増刊として発刊した「珠玉の電気回路200選」に掲載されたものです。著者の所属や社名、部品の品番などは掲載当時の情報ですので、あらかじめご了承ください。
「珠玉の電気回路200選」:EDN Japanの回路アイデア寄稿コラム「Design Ideas」を1冊にまとめたもの。2001〜2008年に掲載された記事から200本を厳選し、5つのカテゴリーに分けて収録した。

前のページへ 1|2       

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

MONOist×JOBS

大手メーカー求人・人気ランキング

研究開発<自動運転の研究>

機構設計<車載用・蓄電用リチウムイオン電池モジュール>

制御システム開発<エンジン/モータ・燃料電池/車両/車載電装システム>

クボタ New!

機械設計<農機/建機/エンジン>

京セラ New!

電気回路設計<車載用カメラモジュール>

RSSフィード

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © 2005 - 2017 ITmedia Inc. All rights reserved.
This site contains articles under license from UBM Electronics, a division of United Business Media LLC.