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» 2017年05月16日 11時00分 UPDATE

Wired, Weird:アイデア工具を使ったハンダ抜きテクニック (3/3)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]
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筆者が使うハンダ抜き工具「中国製吸引ポンプ付きハンダごて」

 次はハンダごてに吸引ポンプが付いたハンダごてだ。中国の通販サイトで数百円の値段で販売されていたので試しに買ってみた。図6に示す。

図6:中国の通販サイトで購入した吸引ポンプ付きハンダごて。筆者で倍電圧整流回路(写真中央)を取り付け改造している

 図6の下側にハンダごてがある。左側がハンダごてで先端に2.5mmの穴が開いている。右側の青い筒はハンダの吸引ポンプだ。黒いヘッドを押し込んでボタンを押すと、吸引ポンプが溶けたハンダを吸引する。なお中国製なので電源はAC200Vだ。AC100Vで使うには倍電圧整流回路(写真中央)でDC200Vを作り、ハンダごてに供給して使っている。このハンダ抜き工具は先端の穴径が大きく先端チップの交換ができるので大き目のリードの部品のハンダ吸い取りに使っている。しかし、使用して1カ月ほどでハンダの吸引ができなくなった。分解したら、吸引ポンプとこて部分の接続部の配管が熱で溶け、周辺の空気を吸い込んでいた。このためこて部分と吸引部のつなぎ目を白い耐熱シリコンの接着剤で封入して、吸引力を復活させて使っている。

筆者が使うハンダ抜き工具「電動吸引ポンプ付きハンダごて」

 最後に電動吸引ポンプ付きのハンダごてを図7に示す。

図7:電動吸引ポンプ付きハンダごて

 このハンダごては先端の熱量が大きく、ポンプの吸引力が大きいので、DIP ICのリードや基板用のリレーを外すときに使用している。短時間でハンダを溶かし、すぐにポンプで吸引できるので基板のダメージは少なくハンダ抜きが楽にできる。高価だが使いやすい工具だ。この吸引部も少し加工し、こて部分の高さを5mmほど短くして吸引力をアップさせている。

工具を使いこなして基板に優しいハンダ抜き

 今まで紹介した工具を使い、修理する基板に応じてダメージを最小限にした最適な方法で基板のハンダを抜いている。ハンダごてはメンテナンスが必要だ。特に吸引付のハンダごては吸引部にハンダが詰まらないように日常の手入れが重要だ。基板を過熱せず部品の取り付け穴を確保する工具は、修理業務に欠かせない。

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