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最大500W供給できるチャージポンプDC-DC制御ICADI LTC7820

アナログ・デバイセズ(ADI)は、最大500Wを供給できる固定比率のチャージポンプDC-DCコントローラー「LTC7820」を発売した。非絶縁型中間バスコンバーターのパワーインダクターを不要にし、回路のサイズを最大50%削減した。

» 2017年07月04日 09時00分 公開
[EDN Japan]

最大500Wを供給

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2017年6月、最大500Wを供給できる、固定比率のチャージポンプDC-DCコントローラー「LTC7820」を発売した。非絶縁型中間バスコンバーターのパワーインダクターを不要にしたことで、回路のサイズを最大50%削減。最大4000W/in3の電力密度を可能にした。

チャージポンプDC-DCコントローラー「LTC7820」

 入力電圧は6〜72Vで、絶対最大定格は80V。100k〜1MHzの周波数に対応する。4個の1.1ΩNチャンネルMOSFETゲートドライバを内蔵し、効率を最大限に高めることができる。分圧器、電圧ダブラまたはインバーターの構成で外付けMOSFETを駆動した場合、最大99%の効率を達成する。

 最大72Vの入力電圧から2:1の降圧比に設定可能で、2個のLTC7820をカスケード接続すると4:1の降圧比を設定できる。Dicksonコンバーター方式により、6:1の降圧比にも設定可能だ。また、最大36Vの入力電圧から1:2の昇圧比、あるいは1:1の反転比に設定できる。

 他に、入力電流検出や過電流保護、リスタート時間とリトライ時間が設定可能なタイマー、リトライ付きの短絡保護、パワーグッド出力信号、内部充電バランス回路などの機能を備えている。

 4×5mmのQFN-28パッケージで提供され、動作温度範囲は−40〜125℃。1000個購入時の参考単価は4.7米ドルからとなる。開ループの固定デューティサイクルで動作するため、配電、データコム、テレコム、産業用システムなどの非絶縁型中間バスアプリケーションに適している。

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