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» 2017年11月08日 11時00分 公開

Wired, Weird:制御用PCの修理(前編) CPU横の膨れたコンデンサー (2/3)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]

過電流でシャットダウンか

 図3に示すように接着剤が付着していた。

図3:接着剤が付着していたコネクターピン (クリックで拡大)

 しかし、これは不具合の原因ではなかった。

 電源の出力は正常だったので、PCの電源表示が消えたのは負荷が重すぎて過電流でシャットダウンした可能性が高い。マザーボードにも電源表示のLEDがあり、この表示を見ながら電源不良の原因を調査した。マザーボードのコネクターに実装されている基板を全て外して、通電するとマザーボードの電源表示が点灯した。しかし、CPU基板1枚のみを搭載して通電したら、電源表示がすぐに消えた。CPU基板が過負荷のようだ。

 150Wの電源の容量不足かもしれないのでATXの200W電源でPSON端子をオンにして通電したが、同じ現象だった。やはりCPU基板に問題がありそうだ。

とりあえず代替品手配も、故障原因を探る

 CPU基板が不良の原因であることが分かったのでCPU基板の代替品を調査した。CPU基板に記載された型番は「PCI-6870F」だった。この型番の基板は生産中止されており、中古品を探したが国内には在庫がなかった。海外の通販サイトに在庫があったので、最も安価な米国の通販サイトで在庫品を手配した。米国からの配送で基板の入手に時間がかかるので不良品のCPU基板が修理できないかCPU基板を観察してみた。CPU基板を図4に示す。

図4:CPU基板 (クリックで拡大)

 CPU基板で電源の短絡箇所を探すため、バイパスコンデンサー(以下、パスコン)の+と−端子をテスターで抵抗を測定したらCPUのすぐ近くのパスコンで電源の短絡が確認できた。そのパスコンをよく見ると頭が膨れていた。図5に示す。

図5:頭が膨れているパスコン (クリックで拡大)

 図5で中央右の電解コンデンサーの頭が膨れていることが分かる。この電解コンデンサーが短絡しているだろう。このコンデンサーはCPUのすぐ隣に実装されていた。

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