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電波方式を用いた移動体検知センサーモジュール富士通コンポーネント FWM7RAZシリーズ

富士通コンポーネントは、24GHz帯電波のドップラー効果を活用した、移動体検知センサーモジュール「FWM7RAZ」シリーズを発表した。外部環境の影響を受けにくい電波方式を採用し、外気温と検知対象の温度差が少ない状況でも確実に検知できる。

» 2017年12月26日 09時00分 公開
[EDN Japan]

24GHz帯電波のドップラー効果を利用

 富士通コンポーネントは2017年12月、24GHz帯電波のドップラー効果を活用した、移動体検知センサーモジュール「FWM7RAZ」シリーズを発表した。天候、温度、照度など、外部環境の影響を受けにくい電波方式を採用。赤外線方式では検知が困難だった、外気温と検知対象の温度差が少ない状況でも確実に検知できる。

移動体検知センサーモジュール「FWM7RAZ」シリーズ

 前方に位置する移動物体を検知し、移動体から反射した電波のドップラー効果による周波数変化をアナログ信号として出力する。このアナログ信号を用いて、移動物体の有無、速度、接近・離反などの動きを検知、解析する。24GHz帯を利用することで、ガラスや薄い壁などの遮蔽物がある状況でも確実な検知が可能だ。

 検知距離は0〜30mに対応する。また、2つの端子を使って複数のチャンネルを選択できる。異なる周波数帯を設定可能で、隣接する他のセンサーや対象物の干渉を回避する。1Hz〜1MHzの2対のIF(I/Q)でアナログ信号を出力するため、呼吸検知や落下、ロボットの動きの異常検知など、遅い動きから速い動きまで検知できる。

 動作温度範囲は−20〜85℃で、検知側の周波数範囲は24.05G〜24.25GHz。2018年1月初旬よりサンプルおよび評価ボードの提供を開始し、同年2月より受注を開始する。価格はオープン。

 同社では、自動販売機の節電用人感センサー、体重や外気温に左右されない自動ドアのセンサー、呼吸やそしゃくの検知による見守りサービス、工場などの侵入禁止エリアの監視、水あかなどの汚れに強い水回りセンサーなどに活用できるとしている。

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